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DMOL-03 「クロニクル・サーガ ライバル編」 時空編~輪廻編??までの勇気のライバルらの切り札を収録した、全カードホイル仕様のセット。 パッケージイラストにはギアス、麻川、サングル、Dr.ハイド、尊、シドウ、陰山という懐かしい顔ぶれが。新キャラクターカレン、グスタフ、イズモの姿も。 収録カード ■収録カード 枚数 ■闇文明 《深淵の冥王ドルバデス》 1 《悪魔超人エル・ガロン》 1 《魔龍星ブラック・デストラ》 1 《悪霊グルガ・ロニアス》 1 《悪魔神デスモナーク》 1 《メガブレイズ・ダーク・ドラゴン》 1 《超神星ブラーエ・アフレイディア》 1 《神滅魔獣アルバローザ》 1 ■火文明 《時の輪廻アドナラ》 1 ■多色文明 《機動剛撃スフォンダーレ》 1 参考 DMOL-02 「クロニクル・サーガ 勇気編」 エキスパンションリスト
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登録日:2014/04/14 Mon 11 37 47 更新日:2024/03/18 Mon 17 27 55NEW! 所要時間:約 13 分で読めます ▽タグ一覧 DM DMR-13 DMR-14 DMR-15 DMR-16極 DMR-16真 こんちきしょうめ ひっくり返したれやぁぁぁ!! ダブルビクトリー ダブルビクトリーの圧倒的な封入率の低さ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス デュエル・マスターズVS デュエル・マスターズのシリーズ ドラグナー ドラグハート ドラゴン ドラゴン・サーガ 双剣オウギンガ 妖怪のせいなのね 時代が追い付いた 暴龍ガイグレン 資産ゲー 賛否両論 超戦ガイネクスト×極 超戦ガイネクスト×真 龍世界 ドラゴ大王 龍解 龍解ガイギンガ PREV:エピソード3(E3) NEXT:革命編(Rev) みんなが知っているクリーチャー・ワールドから、少しだけ離れたこの世界。この世界には、ドラゴンの力が満ちている! ドラゴン・サーガとは、TCG「デュエル・マスターズ」13番目のシリーズ。シンボルはDS(Dragon Saga)。 エキスパンション 概要 ゲーム・メディア展開として 評価 背景ストーリードラゴン・サーガ世界の歴史 勢力別の動き光文明 水文明 闇文明 火文明 自然文明 エキスパンション DMR-13「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」 ドラゴン・サーガ最初のエキスパンション。 収録されている種族数が11と今までのエキスパンションと比較すると圧倒的に少ないエキスパンションだが、不死鳥編期より既存種族を活かせるという話を聞いているだけではよくわからないパック。 はじめてドラグハート・ウェポンが収録されたパックでもある。 また、ダブルビクトリーが初めて収録されたエキスパンション。 DMR-14「ドラゴン・サーガ 第2章 暴龍ガイグレン」 DS第2弾。収録されている種族数が前回こそ11(実質10)だったが、今回はスノーフェアリー、バーサーカー、シノビが各1ながら再登場。いや各1なんだけどね。しかもシノビに関して言えば、前弾、今弾に相応しい格好のやつがごろごろいるのに1体しかシノビがついてない。どういう…ことだ… ドラゴン・サーガのエキスパンションでは唯一ダブルビクトリーが存在しない。 DMR-15「ドラゴン・サーガ 第3章 双剣オウギンガ」 DS第3弾にしてドラグナーが2刀流になるなど更に発展性を持ったエキスパンションに。また前弾では出ていなかったダブルビクトリーが復活。 Wマナ武装や龍秘陣なども特徴的。一方種族数がまたまた11に戻った。 DMR-16極「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×極」 初めてメインデッキのカードにダブルビクトリーが登場してしまったエキスパンション。 詳細不明。 DMR-16真「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×真」 ギガハートとガイオウバーンが合体してフォートレス化したハートバーンがダブルビクトリーとなる締めのエキスパンション。 …ハートバーンって「胸焼け」って意味じゃ…ウイスキー呑み過ぎたんか? なお、DMR-16は極と真の関連付けを印象付けるためか、新旧問わず共通カードも存在し、 かつ両弾を跨るサイクルが非常に多い。また単独の弾としてカウントしてもサイクルが他の弾より多いといえる。 概要 基本セットからエピソード3まで続いた世界から世界観を一新して、新たな世界でのストーリーが開始される。 だが、今までの世界のクリーチャーも(パラレル存在だが)多数登場するので、転生編から不死鳥編に入った時ほどはむしろ混乱しないかも知れない。 また、ドラゴンと関わりを持つ一般種族がどの文明にも設定され、そのうち光と闇は新規種族が登場、他の3文明は既存種族のカテゴリに属す派生種族である。また、それらの種族には「ドラグナー」と呼ばれる存在がいて、新要素「ドラグハート・ウェポン/ドラグハート・クリーチャー」の「龍解」に関係しているようだ。 なお、前シリーズがドラゴンが中心におらず、今シリーズがドラゴンだらけなのは今シリーズの2年前からの意図であったらしい。 そのため、意図的にエピソード3はドラゴンではない切札を多くし、ドラゴン・サーガと対比させたようである。あまりに違いすぎて正直くらっとしちゃう。 だがドラゴン・サーガの空気は往年のDMPにはたまらないものとなっており、皆こぞってパックを剥くであろう。そしてフルボコ・ドナックルとジーク・キャヴァリエを引いてしまい発狂するであろう。 ゲーム・メディア展開として 久々に「単色デッキ」をフィーチャーするセットになっている。 最初に発売された「ビギニング・ドラゴン・デッキ」は3つとも単色500円(税抜き)で販売された。水の出来が良すぎませんか 新登場のタイプ「ドラグハート」に目が行きがちだが、「マナ武装」などの単色デッキにおいて既存のコスト論を超えるカードが登場している。 ただしどの文明も単色では今までデッキが組みにくいことが多く(自然と水を除く)、今回は様々なコスト軽減や踏み倒しが予想される。 なお、それぞれにドラグナーを有する新種族が登場した。 文明 種族 受けられるサポート 光 ジャスティス・ウイング 水 リキッド・ピープル閃 リキッド・ピープル 闇 ファンキー・ナイトメア ナイト 火 ヒューマノイド爆 ヒューマノイド 自然 ビーストフォーク號 ビーストフォーク …ジャスティス・ウイング、頑張れ(一応軽量ブロッカーサポートがあるようだが) 上記のエキスパンションなどの要素からわかるだろうが、今回の商品展開はかなり極端にフィーチャー要素に偏っている。 これは前年のエピソード3が後半何をフィーチャーしてるんだかわかりづらかったことに対しての反省だろうか。 エピソード3が売上自体は堅調だったものの、離れた層が多くその分を新規層加入で取り戻す必要性や、 ドラゴンサーガ登場の2014年にWIXOSSやプリパラなどタカラトミーが全体的に新機軸で押し出す方向性であったこと、 また同じ年にブシロードの「バディファイト」や「妖怪ウォッチ」「ヒーローバンク」など、 コロコロにおけるライバルTCGや競合相手が非常に多かった為、メディア面でもテコ入れが行われた。 更なるレアリティ「ダブルビクトリー」の導入や、上記のビギニングドラゴンデッキの値段500円の格安展開や、 ガイギンガのパックをコロコロの付録で付けるなど「バディファイト」の手法を真似ていたり、 アニメでは「デュエル・マスターズVS」へのVSシリーズの移行に際し、3Dから2Dアニメ絵への変化があったり、 るる、ルシファー、コジローなどの新キャラクター追加など、メディア展開でも大きな変化があったシリーズである。 評価 ドラグハート、ドラグナーの性能や多色に追いつくために単色カードやデッキの強化、ドラゴンフューチャー要素のおかげで数多くのデッキタイプが活躍する事になった。 特にドラゴンサーガ以前ではファンデッキ扱いだったヘブンズ・ゲートがトップメタ入を果たすなど、環境変化にも影響を与えた。 エピソード3時では勝太たちメインキャラが使う高レアリティがあまり環境に結果を残せなかった為か、 主役切り札に強力効果持ちが多く、特に勝太が使用するグレンモルト系統は非常に活躍した。 一方、ドラグハートなどによる環境の高速化や、今までのシリーズ以上のインフレやゲームスピードの高速化に拍車を掛け、 それらを嫌うプレイヤーからは賛否両論が見られており、ドラゴンサーガ時が良環境なのかそうでないのかは未だに意見が分かれている。 また、2枚揃える必要のある主要キャラが使用するドラグナーやドラグハートは、ビクトリーあるいはダブルビクトリーのため封入率が低く、 このシリーズ内で派生のパック販売やデッキの販売も多かったせいもあり、子供は勿論、大人でも相当の資産力が必要となり非常にハードルが高いものになっていた。 特にグレンモルト自体は、入手が容易だがダブルビクトリーで6箱くらい開封しても出なかったという報告が各地で見られ、 「ファイナル・メモリアル・パック ~DS・Rev・RevF編~」まで再録が無かったガイギンガ、ベリーレアの二刀龍覇 グレンモルト「王」とダブルビクトリーの最強熱血オウギンガは揃えることが非常に困難であり、プレイヤー泣かせの難易度で有名だった。 この封入率の低さに加え、社会現象を巻き起こした「妖怪ウォッチ」や他作品との食い潰し合い、消費税の増加、 また勝太編4年目という、デュエマやコロコロ自体と卒業する時期と重なった事や、 アニメの変化が受け入れられない子供が離れたなどの様々な悪条件が重なり、エピソード3時より売上を落とした。 この様な状況のため、タカラトミーがカードショップにアンケートを行ったり、ガイオウバーンの再販中止、超戦ガイネクストのポケカよろしく2パック分割販売、次シリーズの革命篇におけるドラゴンを持たないコマンド種族増加と、封入率向上や過去作リバイバルなどの対策や改革が行われており、影響の大きさがうかがえる。 現に原作者の松本大先生が「漫画の人気とともにカードの売上落ちました」と語っている。 余談だが、革命編の伝説の禁断 ドキンダムXが(効果調整の6ヶ月と禁断文字など設定考案やカード化までのラグを含めた)長い製作期間や敵側クリーチャーとしての異例の全面に押し出したタイアップ方法などから、DS期に既に制作に入っており、 更に革命篇シリーズが異例の地続き展開&革命ファイナルが3弾で終了という点を考えると、革命ファイナルで切札勝太が主役が交代するのもこの時点で決定していてもおかしくなく、ある意味革命編とともにデュエマの今後の展開に影響を与えたといっても過言ではない。 背景ストーリー 今度の世界ではドラゴンが世界を支配しており、どの文明も頂点にドラゴンを頂く。意外と文明別のドラゴンが同時にフィーチャーされたことはなかったので、かなり貴重である。 ただし今回フィーチャーされるドラゴンはほとんど新規種族となる。 ドラグナー以外の特殊種族がストーリーに関わらない割に、特殊種族のクリーチャーが多数パラレルとして存在し、中には今までの世界だったら敵対しているはずの連中がいたりするので一言で言うとカオス。しかも文明が変更された《ガガ・ピカリャン》がなんも問題なく光文明に属しているからわけわからん。ただ、久々の文明間戦争なので楽しそうな世界である。当人たちは命懸けだが。 また、単色フィーチャーという都合上、このシリーズにおいて友好色という概念はまったくないと思っていい。むしろ、水が光を非難し、火が闇を討伐し、自然が火に警戒し、闇が水を攻めととことん友好色同士で諍いを起こしているくらいである。 ドラゴン・サーガ世界の歴史 サムライ、ナイトなどに関しては戦国編と同様に歴史が進んでいるようで、違いは主にエピソードシリーズの顛末である。 エピソードシリーズではハンターがゼニスを、アウトレイジがオラクルを倒して幕引きを迎えたが、 こちらの世界では「ドラゴン」がゼニスを、そして「ドラゴン」がオラクルをフルボッコにしたようである。ドラゴン強すぎるだろ…。 また、歴史が同様に進んでると言っても、単色フィーチャーシリーズの世界なので、多色獣がどのような扱いを受けているかは不明。 勢力別の動き 光文明 精霊が光の龍と融合を果たし、「エンジェル・コマンド・ドラゴン」が誕生する。その力を持ってして、ジャスティス・ウイングを筆頭とした光の民は『正義』という名の支配を望む。 《ガガ・ピカリャン》のような「サイバーロード/エイリアン」や《束縛の守護者ユッパール》のような「ガーディアン/アンノイズ」、他にもオリジンやコスモ・ウォーカーなど今現在登場しているだけでも十分カオス。 その他の文明に対する傲岸不遜な態度が基本セット期の光文明を彷彿とさせる。 ドラゴン エンジェル・コマンド・ドラゴン フィーチャー種族 ジャスティス・ウイング 文明のトップは《天命王 エバーラスト》。 一部の民は盲目的にエバーラストの正義を信じているようだが、その正義の実態は… 水文明 ドラゴンのエッセンス「龍素」を研究している最中にその「龍素」が暴走、クリスタル・コマンド・ドラゴンとなった「ラプラスの魔」事件。結果、水文明に大いなる力をもたらし、リキッド・ピープルはその力で弱者(=バニラ)をヒーロー(=リキッド・ピープル閃)に変えてヒーローの組織を作り上げる。 全体的にリキッド・ピープル閃とクリスタル・コマンド・ドラゴンが中心のフィーチャーになっており、他の文明と比較しても登場クリーチャーの種族に明確に偏りが見られる。なお、《終末の時計 ザ・クロック》(アウトレイジ)がいたりするなどこちらもカオス。エピソード3でアウトレイジは終了じゃなかったのか…? 研究によって力を得ようとする態度が闘魂編期の水文明を彷彿とさせる。 ドラゴン クリスタル・コマンド・ドラゴン フィーチャー種族 リキッド・ピープル閃 トップは《アクア船長 イソロック》だが、エースは《アクア操縦士 ニュートン》である。 だが作戦を練っているのはアクア・メディアクリエイターなる謎の人物。 割とひどい目に遭い壊滅しかけていたが、オラクルほど壊滅詐欺せずにすぐに退場した二人が戦線復帰した。 闇文明 ブラック・コマンド・ドラゴンたちが悪魔の儀式を行い誕生した「デーモン・コマンド・ドラゴン」と、デスパペットのような見た目の「ファンキー・ナイトメア」が登場。 儀式で力を得て他文明に侵攻する、というエピソードシリーズ以前までの闇文明と似たようなことをやっている。 ファンキー・ナイトメアは快楽のために動き、命を捧げることを厭わない性質を持っており、それにカチンと来たデーモン・コマンド・ドラゴンは彼らに罰を与える。だがしかし、ファンキー・ナイトメアはその罰すら楽しむドM集団だった。こうして、死ぬことをなんとも思わないファンキー・ナイトメアと死ぬことを否定してしまうデーモン・コマンド・ドラゴンの奇妙な共生関係が始まる… ドラゴン デーモン・コマンド・ドラゴン フィーチャー種族 ファンキー・ナイトメア 文明のトップは《魔壊王 デスシラズ》。 彼はファンキー・ナイトメアを蘇らせる能力をもつため、闇文明の壊滅は免れたようである。 火文明 かつてドラゴン・サーガ世界は《龍世界 ドラゴ大王》が治めていた。 しかしドラゴ大王は他の文明の者達に討たれ、文明間戦争が開始。そして本来龍を頂くはずの火文明はその領土をどんどん失っていった。 ドラゴンと関わりを強く持つヒューマノイド爆の少年、《爆闘剣士 グレンモルト》。 彼は戦況を覆すため、《銀河大剣 ガイハート》を手にすることになる…。 ヒューマノイド爆を中心に、ファイアー・バード、ドラゴノイド、アーマロイドなど、懐かしい種族が揃っている。また、ドラゴンもこの文明はフィーチャーが3つ。さすがは貫禄のドラゴン文明である。 ストーリーがストーリーだけに、やけにここ3年続いてきたエピソードシリーズのようなにおいがする。 ドラゴン アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド(爆竜)レッド・コマンド・ドラゴンガイアール・コマンド・ドラゴン フィーチャー種族 ヒューマノイド爆 文明のトップをつとめていたドラゴ大王がDSのストーリー開始前に死んでしまったので、現在のトップは不明。 水と闇をぼこぼこにし、光と交戦している間にグレンモルトがガイギンガを吸収して暴走してしまい、それが自然文明のある事件を引き起こしてしまう…? 自然文明 ジュラシック・コマンド・ドラゴンを目覚めさせたビーストフォーク。 彼らはアニミズム的な信仰をもっているようで、みなお面をつけており、ビーストフォーク號と呼ばれている。 自然文明が野心を抱いたりするのはなかなか見られない(いつも被害者だったり他の文明に追従していたため)。 他の文明が今までのシリーズに近い行動をとっているのに対して極めて異色ではあるが、一部だけならバイオレンス・サンダーを生み出したり、裏切る親衛隊が自然だったりするという点で行動力の片鱗は見られる。 ドラゴン ジュラシック・コマンド・ドラゴン フィーチャー種族 ビーストフォーク號 文明のトップは《龍覇 サソリス》。 彼が飢餓状態の時にジュダイナで生み出してしまった《邪帝類五龍目 ドミティウス》を、サソリスはもう一発殴ろうとしていた…。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 極めて近く、限りなく遠い世界ってやつだな -- 名無しさん (2014-05-16 12 54 14) 何か今年の単色推奨が終わったら、多色や無色のドラグハート・ウェポンでも出てくるんじゃないだろうか。世界が違うとはいえ、多色や無色が出ないことなんてないはず… -- 名無しさん (2014-05-16 18 07 02) 別世界だろうがシーザーの影響があるという -- 名無しさん (2014-05-18 00 04 08) ↑別世界にまで影響を及ぼすとかシーザーさんは責任持ってリメイクd -- 名無しさん (2014-06-09 13 59 44) ↑ミス リメイクされて酷い目に会うべき -- 名無しさん (2014-06-09 14 01 18) 旧来のクリーチャーのドラゴンリメイク決定ですね。シーザーさんもこれは来るかな?DDZがDDZZとして蘇ったし。しかしメビウス、ライオネル、キリコ、ドルバロム、アルカディアスに比べてブラッキオリメイクはいろいろ謎だ… -- 名無しさん (2014-06-22 23 31 54) クロックばかり目立つけど、アウトレイジは全文明にいたりする -- 名無しさん (2014-06-22 23 56 26) 昔「クソゲー戦記ドラゴンサーガ」て漫画があったな。 -- 名無しさん (2014-06-23 00 26 22) フルボコさん弱く無いだろ!他が優秀なだけだ!! ジーク?ああそんなのいましたね。 -- 名無しさん (2014-06-23 12 27 35) 火の500円デッキでドラヴァタが活躍する謎 -- 名無しさん (2014-07-20 15 03 09) アース・ドラゴンとかドラゴン・ゾンビの立場が無いような… -- 名無しさん (2014-08-14 19 04 28) ↑ゾンビは優秀なの多いし相互互換(実質デモコンが上位だが)が出なければ滅びないでしょう。 アースは… -- 名無しさん (2014-10-06 22 46 34) 闇文明がいい人に見える -- 名無しさん (2014-11-20 22 08 59) ↑気の向くままにどこかを襲うだけのイナゴですが闇は -- 名無しさん (2014-11-21 02 01 18) 一プレイヤーだった慢心マンがまさか黒幕にまでのしあがるとは…これは主任Kが開発部でどういじってくれるだろうか -- 名無しさん (2014-12-11 08 55 29) 全国大会白単準優勝やったぜ -- 名無しさん (2015-01-27 10 59 52) 今の白単ってそんなに強いのか……それともデッキ構築や相性か -- 名無しさん (2015-01-27 11 52 12) そういやシーザーさんひっそりと再録されてたな -- 名無しさん (2015-02-19 22 59 19) 龍素知新とサイクリカを生み出した業は深い。アレクサンドループふざけんな、あれでエタソ連発されて壊滅したわ。 -- 名無しさん (2015-04-30 23 22 55) サイクリカ、エビデゴラスあたりは入手難度に反比例して汎用性高すぎ。ガイハートよりも入れない理由がないってのは・・・ -- 名無しさん (2015-04-30 23 54 21) 《アクア・ジゲンガエシ》のFTよりドラグハートの起源はミロクが超次元で生み出した新しい形のクロスギアである模様。サムライたちに《超銀河剣 The Final》を使えるか否か試すためのテストとしてDS世界にプレインズウォークさせてバトルレースを催したそうな。尚それが後の戦闘レース「デュエル・マスターズ」の起源だそうで -- 名無しさん (2022-09-12 23 38 33) なおDCGにおいてもマスターデュエルやパルワールドに大敗した模様...がんばれドラゴンサーガ -- 名無しさん (2024-02-02 10 46 16) 名前 コメント
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41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 03 09 02.09 ID RA85mHvdo [3/7] 寒さと暖かさが行ったり来たりしながらも、花粉症やらなんやらで着々と春の気配を感じる三月の頭。 俺は特に考えもせずCDショップに入った。 受験勉強はどうした?もちろんやってるよ。 前期日程が終わった後は多少なりとも気が抜けたが、それもほんの少しだ。 翌日からはきちんと中期・後期に向けて麻奈実と一緒に勉強している。 今日も午後からは図書館で勉強会の予定だ。まったく、受験生も楽じゃねえ。 というわけで午前中は、たまたま早く起きちまったので春の陽気を感じるために散歩してたところだ。 爺臭い?ほっとけ。 とは言ったものの、やはり目的もなく店に入ったため、少し歩き回っただけで飽きちまった。 「あ、このバンド、まだ活動してたんだ」とかぐらいの感動があったけど、そのために足を止めるような俺じゃない。 冷やかしになっちまうが、もう出よう。そう思って店の入り口に向かう俺の目に、一枚のCDが目に留まった。 昼前に自宅に戻った俺は、部屋に入ると手に持っていたビニール袋を机の上に置き、勉強会に行く支度を始めた。 麻奈実との約束の時間は午後1時。まだ出かけるには余裕はあるが、たった今買ってきたコイツを聴いてるほどは無い。 帰ったときのお楽しみというわけだ。 必要なものを鞄に詰め込み終わると、俺は昼食を食べるために部屋を後にした。 夜―――。 夕食を食べ終わった俺は、今は自室で勉強中だ。 耳にはヘッドフォンを付け、午前中に買ってきたCDを流しながら英語の長文を読み解いている。 頭の中では長文を訳しながらも、耳から入ってくる音に少しだけ懐かしさを感じていた。 だからさ、いきなりあの妹様が入ってきてもさ、気付かなかくても仕方ないよな。 ゴンッ! 視覚と聴覚を一方向にだけ集中させていた俺の後頭部に、唐突に痛みが走った。 ヘッドフォンを外し、少し涙目になりながら、て自分の背後に目を向ける。 案の定、不機嫌な面を貼り付けた桐乃が立っていた。 「いきなり何すんだよっ!」 「うっさい!アンタがアタシの呼びかけに応じなかったからでしょ!」 「そりゃ悪かったよ。……だからって、いきなりゲンコツは無いだろ」 「フン!痛い思いをしたくないなら、次からはすぐに気付きなさいよ!」 おーおー、今日も絶好調ですねぇ。コイツの理不尽さには多少慣れたと思っていたが、どうやらそいつはとんだ思い違いだったらしい。 だからと言ってコイツに抗議したところで、簡単に治る訳じゃねぇんだよなぁ。 「で、何か用か?」 「……これ」 桐乃がなにやらもじもじしながら差し出してきたのは、湯気が立ち上るマグカップだ。中には光沢のある黒い液体が入っている。 「その……、夜はまだ、冷えるから。差し入れ……」 「お、おう。ありがとな」 若干赤くなりながら盆に載ったマグカップを差し出してくる桐乃を見て、俺も釣られて顔が赤くなる。 こんな些細なことでさっきの理不尽行為を許してしまう俺は、誰がどう見てもシスコンだよなぁ。ま、いいけどさ。 マグカップを受け取った俺は、コーヒーを一口含み、それを机の上に置く。なんだか、俺が淹れたのより美味く感じるな。 俺がもう一度礼を言おうと顔を上げると、桐乃はとあるCDケースを手に持って、それを繁々と眺めていた。 「なんだ?そのCDがどうかしたか?」 「へ?……いや、なんでもない」 「そうか」 42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 03 10 01.69 ID RA85mHvdo [4/7] 桐乃が今持っているこのケース、コイツは俺が朝に買ってきたCDのものだ。 タイトルは『-MYTH- The Xenogears Orchestral Album 』 その名の通り、15年ほど前に発売された『ゼノギアス』というゲームのアレンジアルバムだ。 リアルタイムではないが、俺もこのゲームを友人から借りてプレイしたことがある。 当時小学校低学年だった俺だが、このゲームのことは今でも記憶にある。 最初は劇中に出てくるギアのかっこよさに目が行ったものだが、次第にシナリオや音楽にも目を向けるようになった。 当時のPSは今の主流ハードとは違い、グラフィックは向上したものの音に関してはまだチープだった、と記憶している。それより前のハードに関しては知らんけどな。 それでも、このゲームの音楽は素晴らしいものであり、プレイしてから10年以上経っても、俺の記憶に残っている。 しかし、今思い返すと、小学生がやるには結構重いシナリオだったな。 ソイレントシステムとかさ。ベッドシーンもあったし。 天帝とか、エレメンツとか……。あれ?これって厨二病の一種か? 「これ、何のCDなの?」 俺がゼノギアスの思い出について振り返っていると、桐乃がそんな質問を投げかけてきた。 まぁ、コイツが生まれる前に発売されたものだしな。ゲームのタイトルぐらいは知ってても、プレイはしたこと無いだろう。 「ん?ああ、『ゼノギアス』ってゲームのアレンジアルバムだ」 「ぜのぎあす?」 「昔発売されたRPGだよ。懐かしくて、つい買っちまった」 「へぇ~。って、ゲームのサントラとか買うなんて、アンタも立派にヲタ街道をひた走ってるわね」 「ほっとけ」 それからは桐乃がそのゲームについて聞いてきたので、俺はおぼろげな記憶を頼りに簡単に説明した。 ま、検索でもかけりゃ今でも情報は手に入るだろうし、ほんとに簡単な事だけだ。 10分ぐらいその話をして、桐乃は俺の部屋から出て行った。この時のことを、俺は少しだけ後悔している。 「ただいま~」 あれから数日経った。俺と麻奈実は二人揃って志望校に合格し、この春から大学生だ。 これまでの受験勉強で鬱屈した思いから解放された俺は、部活に顔を出したり、すでに合格を決めた友人達と遊んだりして、残り少ない高校生活を楽しんでいた。 そんなある日、飲み物を求めてリビングに入ると、桐乃がゲームをしていた。今日は両親はいないし、こいつも受験は終わったからな。ま、いいだろう。 また大画面でシスカリでもしているんだろうと思ってテレビ画面を見た。そこには黒い細身の機械人形が拳法の構えを取って敵と戦っている姿が映されていた。 「おい、これって……」 「あ、兄貴。おかえり」 どうやら桐乃は俺が帰ったことにたった今気付いたらしく、こちらに顔を向けて挨拶をした。それも一瞬で、その顔はまたすぐにテレビに向けられてしまった。 「これ、ゼノギアスだよな?どうしたんだよ」 「ん~。沙織から借りた」 マジかよ……。アイツも桐乃と一つしか歳が違わないのに、なんで持ってんだよ。いや、沙織なら不思議でもねーか。 それより、まさか桐乃がプレイしているとはな。これはアイツの嗜好には合わないと思っていたんだが。試しに感想を聞いてみるか。 「で、どうだ。プレイした感想は?」 「まだ始めたばっかだから、何も言えないかな。でも、悪くないかも」 「そっか」 どうやら感触は悪くないようだ。それに、自分が好きだったものを良く言われると嬉しいもんなんだな。 俺は懐かしさを覚えながら桐乃のプレイを眺めていた。 それから2日後。俺は今、アキバに来ている。 というのも、俺の大学合格を沙織たちもささやかながら祝ってくれるらしく、皆の都合が合う今日、集まることになったのだ。 んで、今はいつものメイド喫茶で休憩中というわけだ。 「それでは改めまして。京介氏、この度はおめでとうでござる」 「おめでとう」 「おう。ありがとな、二人とも」 合格が決まったその日、メールでこの二人にもその事を知らせ、その時にもおめでとうと言われたが、やはりじかに言ってもらえると嬉しいもんだよな。 それからはいつものようにやいのやいのと少し騒がしくも、楽しいひと時を過ごした。その途中、桐乃が沙織にあるケースを差し出す。 「沙織、これありがとね」 「いえいえ。拙者もたまたま持っておりましたゆえ、どうということはござらん。しかし、きりりん氏からゼノギアスのことをお聞きしたときは、少々驚きましたぞ」 「あら、それは?」 43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 03 11 33.45 ID RA85mHvdo [5/7] 黒い紙に赤色のスプレーで大きく×を描いたようなジャケットのケースを見て、黒猫が声を掛ける。やっぱり、普通は知らないよな。 「黒猫氏はご存知ないようですな。これは『ゼノギアス』というゲームでして、発売から15年ほど経った今でも、非常に評価の高いゲームなのですよ」 「名前くらいは聞いたことがあるわね。で、それを何故あなたが持っているのかしら?」 「兄貴から話を聞いてさ、少し興味が湧いて沙織に聞いてみたのよ。そしたら"持ってる"って言うから、借りてみたの。結構面白かった」 「黒猫氏も如何ですかな?」 「せっかくだけど、遠慮しておくわ」 「それは残念ですな。しかし、言ってくださればいつでもお貸ししますぞ」 「ありがとう」 沙織は桐乃からゲームを受け取ると、いつも背負っているリュックにそれを収めた。そして、新たなゲームケースを三つ、取り出す。 「では、これが約束の品です」 「ありがと」 「なんだ、そりゃ?」 沙織が新たに取り出したゲームを桐乃が受け取る。一番上に置かれていたパッケージには『Xenosaga』と書かれていた。 「これは『ゼノサーガ』と申しまして、ゼノギアスの主だった製作スタッフが別会社で発売したゲームです」 まさかそんなモノが発売されていたとは・・・・・・。このことは俺も知らなかった。 「続編、ってことか?」 「いえ、正式な続編ではありません。しかし、ゼノギアスと通ずるところもありますので、ファンにとっては押さえておきたい作品ではありますな」 「そうなのか。しかし、なんで三つもあるんだ?」 「このゼノサーガはこの三つで一つの作品なのですよ。映画でもあるでしょ?前後編に分かれていたり、三部作のものだったり。これも、言うなれば三部作品なのです」 「へぇ」 「これ以外にも『ゼノブレイド』という作品がありまして、こちらは関連性は無いものの、新たなゼノシリーズとしてなかなかの評価を受けております」 まだあるのかよ! せっかく時間も出来たし、機会があればプレイしてみようかと思っていたが、流石にそんなにあるとやる気が起きないな。 しかし、桐乃はこの……ゼノサーガだったか?を借りたということは、プレイする気なんだよな。それと並行してメルルやエロゲもやるんだろうし。 いつ寝る気だ、コイツは。 桐乃は沙織から受け取ったゲームを鞄に入れ、その後はいつものように四人でのアキバ散策を楽しんでいた。 時間はまた経って、今は四月。 無事に入学を果たし、新たな生活に向けて意気揚々としていた俺に、桐乃は部屋に来るように言ってきた。 最初に人生相談を受けてからもう2年。随分と時間が経ったが、人生相談は相も変わらず継続中だ。 高校生になっても、うちの妹様は悩み多き乙女のようだ。まぁ、俺も頼られるのはイヤじゃない。去年の後半は、受験のことを気遣ってあまり相談には来なかったしな。 しょうがない。行ってやろうじゃないの。 桐乃の部屋の前まで行き、ドアをノックする。桐乃からお許しを貰い、俺はドアを開けて部屋に入ったんだが……。 あれ?なんか、前に入ったときと違う?いや、大きくは変わってないんだが、なにか違う。 俺はその違和感を突き止めようと、室内をくまなく見渡す。途中で桐乃から「なに見てんのよ。キモ」と罵倒が飛んできたが、今は気にしないでおこう。 そして、俺はその違和感の正体に気付いた。それは桐乃のヲタグッズが凝縮された押入れの中にあった。この時、なぜか桐乃はこのスペースを開放していたんだよな。 その中にはフィギュアがあった。そのこと自体は別に不思議でもなんでもない。 でもさ、いつもアイツが愛でているメルルや可愛らしい妹のものとは違うんだ。 褐色の肌に紫のような銀のような色の髪、扇情的なボディラインに機械的な衣装を身に纏った大人の女性、 それとは色違いの青っぽい髪に色白の肌、ドデカいガトリングを持った、扇情的なボディラインに機械的な衣装を身に纏った大人の女性のフィギュアとかが置いてあった。 そして押入れの下のスペースには、見覚えのあるパッケージのゲーム、それとは別に可愛い妹がはじけているようなパッケージじゃない、 さっきのフィギュアと同じキャラと思われる人物が印刷されたものや、どこかの草原に赤い剣っぽいものが突き刺さっているものがあった。 「あの、桐乃さん。このフィギュアとかは?」 「ああ、それ?沙織に借りたゼノサーガに出てくるKOS-MOSとT-elosのフィギュア」 オーケーオーケー。なんとかまだ理解できる範囲内だ。だがこれを買っているということは、思いのほかハマったということか。 俺は続けて、ゲームケースを一つ手にとって再度訪ねてみる。ちなみに桐乃に見せたのはどこかの草原に赤い剣っぽいものが突き刺さっているパッケージのヤツだ。 「これは?」 「それはゼノブレイド。ほら、先月集まったときに沙織が言ってたでしょ。あの後、ついつい買っちゃったんだよね」 おおう、やはりか。いや、おもいっきり『Xenoblade』って書いてありますからね。わかりましたよ。そして、桐乃がゼノシリーズに結構ハマってることもな。 そんなことを考えていると、桐乃は急に屈み、押入れの下のスペースをガサゴソと漁りだして、いくつかの小さいケースを取り出した。 「これはゲームサントラ、アレンジアルバム、ドラマCD。んで、こっちが……」 あらかたCDを取り出した後、次は何やらデカい本を数冊出してきやがった。まだあるのかよ……。 「シナリオブックでしょ。設定資料集。あと小説もあるよ。ゲーム本編とは関係ない話をしてたりするけど」 「それ、全部買ったのか?」 「うん!あのね、最初は意味がわからないこともあったんだけど、資料とか見たりしてたらさ、色々と深い設定があってね。それを理解したうえでプレイすると、また違った味わいがあってさ……」 なんというデジャヴュ……。一番最初にコレクションをお披露目したときと同じ展開じゃねーか。 しかもなんやら聞き覚えの無い用語をポンポン言ってきやがる。まるで黒猫と話しているようだ。 妹よ、気付いているか?今のお前は、常日ごろ厨二病と揶揄している黒猫と同じ状態になっていると。 まさか、懐かしさのあまり買ってしまったCDが発端でこんなことになろうとは……。 俺は今、昔の俺にすごく忠告したい気分になったよ。 おわり
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07th Expansion ひぐらしのなく頃に althi ワールド・ネバーランド Arc Entertainment →ソニー・コンピュータエンタテインメント CAPCOM(カプコン) ヴァンパイア 鬼武者 逆転裁判 戦国BASARA デビルメイクライ バイオハザード ブレスオブファイア モンスターハンター ロックマン CAVE(ケイブ) CAVE総合 CIRCUS(サーカス) CIRCUS総合 D3 PUBLISHER THE 地球防衛軍2 DEEP BLUE DEEP BLUE総合 F C Canvas2 FLIGHT PLAN サモンナイト IDEA FACTORY スペクトラルシリーズ Interchannel(インターチャネル) フェイバリットディア irem(アイレム) 絶体絶命都市 KID KID総合 Memories Off KONAMI(コナミ) OZ-オズ- クイズマジックアカデミー サバイバルキッズ ~Lost in Blue~ パワプロクンポケット みつめてナイト Media Vision WILD ARMS Navel SHUFFLE! NCソフト リネージュII Sir-Tech ウィザードリィ SNKプレイモア THE KING OF FIGHTERS 月華の剣士 サムライスピリッツ TYPE-MOON Fate/stay night 月姫 アトラス グローランサー アルファシステム アルファシステム総合 犬と猫 晴れたり曇ったり エンターブレイン キミキス トゥルー・ラブストーリー オーガスト オーガスト総合 ガスト ガスト総合 アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女 角川書店 機神咆哮デモンベイン キャメロット 黄金の太陽 グレフ 旋光の輪舞 ゲームアーツ グランディア 工画堂スタジオ 蒼い海のトリスティア コーエー(光栄) 戦国無双 大航海時代 ネオロマンスシリーズ サクセス アカイイト スクウェア Sa・Gaシリーズ クロノ・クロス クロノ・トリガー バハムートラグーン フロントミッション セガ 甲虫王者ムシキング サクラ大戦 三国志大戦 ソニック・ザ・ヘッジホッグ ドラゴンフォース 龍が如く バーチャファイターのサラとジャッキースレ ソニー・コンピュータエンタテインメント SIREN ダーククロニクル チュンソフト かまいたちの夜 風来のシレン テクモ DEAD OR ALIVE 刻命館シリーズ モンスターファーム トライエース トライエース総合 ナムコ DRUAGA ONLINE THE IDOLM@STER 風のクロノア ゼノサーガ ソウルキャリバー 鉄拳 ニトロプラス 斬魔大聖デモンベイン 日本一ソフトウェア 日本一ソフトウェア総合 日本コンピュータシステム ラングリッサー 日本テレネット 夢幻戦士ヴァリス 日本ファルコム 日本ファルコム総合 任天堂 MOTHER カスタムロボ スターフォックス ゼルダの伝説 大乱闘スマッシュブラザーズ どうぶつの森 ポケットモンスター マジカルバケーション ハドソン 天外魔境 バンプレスト サモンナイト ヒューネックス ファーストKiss☆物語 ブラウニーブラウン →任天堂 プリンセスソフト W~ウイッシュ~ Φなる・あぷろーち ブロッコリー ファーストKiss☆物語 フロム・ソフトウェア O・TO・GI アーマード・コア 天誅 マーベラスインタラクティブ 牧場物語 メサイヤ →日本コンピュータシステム モノリスソフト →ナムコ
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第1回モノサシスト講座 使う道具と定規の選び方 記念すべき第1回のモノサシスト入門は当然のことながらモノサシストをするために必要な道具の説明から入りたいと思います。 モノサシストをするために必要な道具は2つ(+1つ)。 ・定規 ・演奏台 ・演奏板(任意) 以上です。 生放送とか動画をうpしたりしたい!!という方のための説明はまた、別の機会にしようと思いますのでご勘弁ください。 では、まず定規の説明から。 定規と言ってもいろんな素材のものがありますが、多くのモノサシストが利用しているのはステンレス製150MMの定規です。音がよくてそのうえ安価で買えるというメリットがあります。シルバーかステンレスかは好みで構いません。また150MMというのもしっかりと注目するところでこの長さが一番使いやすい長さです。演奏に使える長さは限定されており、長くても音域が一概に広くなるというわけではありません。 中には定規以外のものを演奏したり、カッターの刃で演奏している人もいますがおすすめしません。 一応カッターの刃について補足説明をしておきますと、安く買えて音もいいというのは事実なのですがなんせ大変危険なのでやめましょう。それでもしたいというならば刃を削るなどの安全を確保しましょう。 次に演奏台の説明をします。 台の材質によって音が違ってきますが、演奏台と言ってもあまりこだわりは持たなくてもいいと思います。しかし、1つだけ注意をして欲しいのが演奏をすればその分台が傷つきます。演奏動画を見ればわかることですが、定規を強く抑えながら動かし上からそれを弾くのですから当然といえば当然なのですが…。そのため、演奏台にはシートを貼ったり傷ついても問題のない台を用意する等を推奨します。 また、机等の上に演奏用の板を用意する方もいます。最近モノサシストの間では、強化ガラス製の演奏板が流行っているらしいです。傷つきにくく音も伸びやすいということ、移動先でも同じように弾けることが理由のようですので、本格的にやりたい人は演奏板を用意してみるのも良いのではないでしょうか? まとめ -定規はステンレス製150MMに限る。 -演奏台は準備を怠るべからず。 -演奏板があるとなお良い
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※名前をクリックすると個別ページへ 名前 技(太字は必殺技) 精神 技能 備考 ハーケン・ブロウニング テキサス・ホールデムハイロー・ドロウベスト・フラッシュファイブ・スタッドジャック・ポットブラインド・ベットラスト・ショウダウン 根性気合集中狙撃幸運士気孤高熱血閃き切り札 飽き性ガンファイト開拓者精神闘争心底力起死回生 主人公 楠舞神夜 燕の介如来の鉢蓬莱の枝火鼠の衣龍顎門の珠楠舞霊術・護鋼楠舞一刀流奥義・月架美刃 愛博打信頼祈り鉄壁信念期待直撃激励奇跡 ひっこみ思案精神統一敏感ボディがんばり屋インファイト一撃必殺 ヒロイン アシェン・ブレイデル タイグレス・バイトゲンブ・スパイクディバイン・ランサーデモンズ・ランサードラゴン・スケイルファントム・ステップファンタズム・フェニックス 信頼闘志毒舌足かせ加速必中激励覚醒閃き努力 ショートリペアキットインファイトプロペラントタンクフルブロックソーラーパネル W07 錫華姫 邪鬼銃・弾鎖邪鬼銃・梵波錫華・美糸邪鬼銃・封印波邪鬼銃・封印牙邪鬼銃・神酒鎖邪鬼銃・桃源郷 根性鼓舞高揚不屈必中応援情熱舞踏復活威圧 冷え性月面歩方ガンファイト強運大胆不敵底力 臍ジュリアナ 有栖零児 火燐・壱の型二丁・樹金道地禮・春雷の型二刀・電鋼刹火火燐・零の型二刀・一迅護業抜刀法奥義・真羅万象 気迫加速努力不屈魂友情信念電瞬言霊集中 気負い有栖家の血九字の型逆転への秘策物忌の型桔梗印の型 NAMCO x CAPCOMのゲストキャラ 小牟 水憐・弐の型二丁・刺鎧閃仙狐妖術・龍虎連砲小牟魔術朱雀刀・波乗の型仙狐妖術・鬼門封じ護業抜刀法奥義・真羅万象 ド根性八卦狙撃式占撹乱熱血結界気合感応脱力 不摂生特選・油揚げ定食せっかち厄除の型桔梗印の型禁の型 NAMCO x CAPCOMのゲストキャラ KOS-MOS S・SAULTVALKYRIEG・SHOTDRAGON・TOOTHX・BUSTERW・S・SAULTD・TENERITAS 復活補給鉄壁直撃祈り絆突撃感応覚醒眼力 調整不足チャージプラチナシンガーブーストブラッドダンサー聖母の器 ゼノサーガのゲストキャラ ファントム グラン・プラズマカッター ‐ ‐ ゲシュペンスト援護専用 ナハト リボルビング・ブレイカー ‐ ‐ アルトアイゼン援護専用 アーベント パルチザン・ランチャー ‐ ‐ ヴァイスリッター援護専用
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登録日:2009/10/30 Fri 17 45 15 更新日:2024/01/04 Thu 13 30 35NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 おっぱい エクセル・サーガ エルガーラ サトラレ マグロ 剣術 奴隷以下 巨乳 愛すべきバカ 捨て駒 本編はおろか主人公より先に立った項目 絆創膏 縦ロール 隠し事できない 漫画『エクセル・サーガ』の登場人物。 アニメには登場しない(というか登場がアニメ終わった後)。 エクセル、ハイアットにだいぶ遅れて参入してきた三人目の秘密結社アクロスのメンバー。 紫髪の縦ロールが特徴。 また三人の中で一番巨乳。 初登場は7巻。この時はホテル内で口数の少ない何でもてきぱきこなす従業員として働いていた。 本格的にアクロスの一員として働くのは8巻から。 非常に社交的で愛嬌のある性格をしているが価値観は非常にドライで「金は最大の友」と言ったりメンちゃんを非常食にすることにも抵抗が無い(一番メンちゃんを可愛がっているのも彼女だが)。 エクセル程ではないがイルパラッツォを崇拝している。 エクセルに負けず劣らず器用でもある。 また同じくらい頑丈(?)。 しかし自分の思考を口に出してしまう癖を持ち直接的な意味で「隠し事が出来ない体質」。 また全体的に発言に一言多い。 この癖のせいでエクセルに対する不満もだだ漏れでよく殴れている。 またこの癖のおかげでホテルで働いていた時は「必要な事以外極力喋るな」と言われていた。(初登場時に無口だったのはそのせい) またぬいぐるみ好きだったりお洒落に気を使う等の女性らしいところも多いが浪費癖があり倹約家のエクセルによく怒られる。 基本的に他の二人と共に任務をこなすがイルパラッツォの命令で二人と別の単独任務を受ける場合もある。 またエクセル同様に穴にもよく落とされる。 作者いわく、彼女を登場させた当時はエクセル ハイアットの掛け合いが崩れたためどう構成し直すか迷っていたらしいが結局三人のうちのエルガーラの発言力だけを著しく低下させる事により奴隷以下の扱いのキャラにするという強引な手段に落ち着いたらしい。 確かに初登場時は立ち位置が中途半端だったが、だんだんとエクセルにコキ使われだすようになり、10巻の酒宴で酔っ払った際に現金1000万を丸々紛失するという致命的事件を起こしてから彼女の発言力はほぼ0となった事が確認出来る。 ちなみにこの1000万円は酔っ払って立ち寄った潰れかけのレストランの代金として全額置いて行ってしまった。 しかしそのおかげでレストランは閉店を免れその30年後店長は一代外食産業グループの会長となり晩年に彼の著した回想録に彼女の姿から「紫髪の女神」というタイトルが付けられるが……当然彼女は知るよしも無くエクセルにボコられた挙げ句「体を売れ(臓器的な意味で)」と言われる始末である。 その後その1000万円を返済するためマグロ漁船で働いておりそこで大活躍していたがそのマグロ漁船が沈没し謎の島に漂着する。 更にその島の遺跡を探検し様々な障害を突破してお宝を見つけるがその遺跡の守り人(その島の住民全て)に襲われ船を奪い命からがらその島を脱出。 その時に持ち出したお宝の一部の金塊にて1000万円の返済を済ますが当然その事はエクセルに信じて貰えず金塊は盗んだか体を売って(性的な意味で)手に入れたと思われている。 しかもその際に無断で4ヶ月もアクロスの活動を休止していたためイルパラッツォに罰を与えられたりした。 実は剣術が得意で上記の遺跡探検の際、遭遇した熊を「封印していた奥義」にて惨殺している。 その後もエクセルと共に遭難したり刑務所に収容されかけたり(この時変な薬を飲まされたりいろいろされていた)していた。 またエクセル社長が偽エクセルだという事に一番始めに気付くがその事をイルパラッツォに進言した結果地下五階の謎の部所に左遷された挙げ句、敵(?)に税金横領の無実の罪を着せられる。 更にイルパラッツォには「このまま敵の目を引くため潜伏活動をしろ」という任務(という名の厄介払い?)を任せられ逃亡劇が始まった。 しかも途中でカードを止められ現金も持ち合わせていない為ほぼ食い逃げで食い繋ぐホームレスという屈辱的な生活を強いられている。 また本物のエクセルとの合流後もやはり奴隷以下の扱いを受ける。 さりげなく霊感があるようでエクセルと共に潜伏先として借りたマンションの一室にて幽霊をバリバリ目撃するが霊感の無いエクセルには信じて貰えず幽霊で騒ぐたびに殴られている。 以下ネタバレ注意↓ 最後はエクセルに再調整され、思った事を口にだす癖がなくなった。 しかし、ハイアットともどもイルパラッツォやエクセルの記憶は失っている。 追記修正お願いしま〜す (追記修正でもしてろって感じですね) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 何気に作中サービスカットが多かったイメージ -- 名無しさん (2016-06-07 10 00 53) エルガーラが悪いわけじゃないんだけど、こいつが定着してからどんどんつまんなくなってったわ -- 名無しさん (2016-07-20 15 36 55) ↑ エルガーラが定着してからと言うかそのちょい前くらいからだな。ギャグ漫画が小難しいテーマ語ってもギャグを求める人に合わないのは当然なわけで… -- 名無しさん (2017-11-08 10 30 32) 名前 コメント
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「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 【てぃありんぐさーが ゆとなえいゆうせんき】 ジャンル シミュレーションRPG 対応機種 プレイステーション メディア CD-ROM 1枚 発売元 エンターブレイン 開発元 ティルナノーグビッツラボラトリー 発売日 2001年5月24日 定価 6,800円 プレイ人数 1人~2人 判定 良作 ポイント 『ファイアーエムブレム』生みの親によるSRPG2部隊制による編成の自由度の高さ群像劇的なストーリーやキャラ描写も魅力著作権侵害を巡る裁判沙汰に発展 ティアリングサーガシリーズユトナ英雄戦記 / ベルウィックサーガ 概要 ストーリー 主要登場人物 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 FEシリーズとの類似と、FE・TS裁判 余談 概要 『ファイアーエムブレム』(FE)シリーズの初代ディレクターである加賀昭三氏が、インテリジェントシステムズ退社後にエンターブレインの協力を得て製作したSRPG。略称は『TS』。 様々な部分でFEとの共通点が多く、キャラクターデザインも『トラキア776』を手掛けた広田麻由美氏が担当している。 しかしFEとの類似要素の多さ、FEの関連作であるかのような宣伝方法などが問題視され、最終的に任天堂とエンターブレインの裁判沙汰にまで発展するなど、発表から発売後まで多くの物議を醸した作品でもある。 ストーリー 邪神ガーゼルを打ち滅ぼした英雄カーリュオンと聖女ユトナとその4人の娘によって、リーベリア大陸にリーヴェ、カナン、レダ、サリアの4王国が建国された。 それから時が流れ、邪神ガーゼルを崇拝するガーゼル教国がカナン王国へ侵攻。カナンはリーヴェ王国に援軍を要請するがリーヴェはこれに応じず、カナンはガーゼルと手を組んでリーヴェ王国へと攻め込み、かつてカーリュオンの時代に存在した古のゾーア帝国の再興に加担してしまう。リーヴェに与するラゼリア公国のグラムド大公によりこのカナンの侵攻は途中で阻止され、グラムドとカナンの王子アーレスの働きによりリーヴェとカナンの間に和平が合意されようとしたが、そこへ伝説上の存在だったリーヴェの聖竜ミュースが突如襲撃。グラムドとアーレスはミュースの炎の息により焼き尽くされ、一握りの灰にされてしまう。カナンはこれをリーヴェの策略だと断定し、ついにリーヴェはカナンの軍隊によって滅ぼされる。グラムドの息子であるラゼリアの公子リュナンは、グラムドの親友だったグラナダ海賊頭領ヴァルスと残されたラゼリア兵達の助けを借りてカナン軍とゾーア軍に応戦するも、ついに港町グラナダの地も陥落。そしてヴァルスとラゼリアの老騎士オイゲンが身を挺し、リュナンをヴァルスの息子のホームズと共に船で脱出させた。ヴァルスはグラナダに残り、リュナンと共にグラナダを脱出したオイゲンは重傷を負って二度と武器を握れなくなり、リュナンとホームズに残されたのはラゼリアの新兵や古参の海賊といった僅かな手勢だけだった。リュナンは父の友人が統治するウエルト王国へ援軍を要請するために、ホームズはここぞとばかりに長らくの夢だったリーベリア各地の冒険のために、それぞれの道を歩むことになる。そして、物語はリュナンがウエルト王国に降り立ったところから始まる… 主要登場人物 ラゼリアの公子・リュナン リーヴェ王国ラゼリア公国の公子で、主人公の一人。残されたラゼリアの兵達を指揮し、別の国の王子と交渉で渡り合う胆力も持っている。パッケージ右下の剣を構える茶髪の少年。 立場が立場であるだけに、冷徹な判断を下したり常にしかめっ面をしている印象が強いが、親友であるホームズの前では年相応に笑ったり、数えきれない人数の敵兵を倒していくことにやりきれない思いを抱く。 シーライオン・ホームズ 海獅子の旗を掲げるグラナダ海賊頭領で主人公の一人。各地を旅して、お宝を見つけ出すのが夢。とても口が悪く、特に序盤はカトリや周りの人物に暴言を投げかける粗暴な性格のようにも見える。しかしそれは本来の優しさを表に出さないだけで、大事な場面ではちゃんと他人への気配りができる人物。それでいて敵対する相手には好戦的でもあり、リュナンとは別方向に敵への容赦が無い。パッケージ左の弓を構える金髪の男性。 この手のゲームの主人公では珍しく弓を主武器としている。(*1)。 水の巫女・エンテ ウエルト王国にあるマルス神殿のシスター。治療の杖を使うことができ、山賊に騙されて囚われていたところを近くのトーラス村の戦士・バーツに救助され、その途中でリュナンと出会う。リュナンのことを知っているようだが…?パッケージ右上の青い髪の女性。 リュナンには控えめな敬語で話しかけるので物静かな印象のある少女だが、旧知の知り合いや敵には強い口調で話すこともある。 火の巫女・カトリ ウエルト王国より北の海に浮かぶイスラ島の海賊に囚われていた少女。もともとは司祭の元で育てられている孤児だったが、海賊の襲撃によりその育ての親の司祭とはぐれてしまい、ホームズ達に保護される。パッケージ左上の赤い髪の女性。 とても純粋で優しい少女だが、それが災いして気が立っている時のホームズを刺激して何度も怒らせてしまう。しかし、カトリは怯えつつもホームズの内面に触れていき、次第に惹かれていく。 エンテ同様シスターとして杖が使えるほか、謎の腕輪の力により、聖竜ネウロンに変身することができる。ネウロンは非常に強力だが、ネウロンになっている最中はカトリ本人に経験値が入らず、ネウロンに頼りきりだと周りのユニットも育たないため、囮、壁役等の運用が考えられる。 イルの剣士・シゲン 剣士の村イルに住む伝説の剣聖ヨーダの義息。義理の妹にジュリアという女剣士が居る。ヨーダはヴァルスの親友であり、その息子達であるホームズとシゲンもまた親友同士である。 ゾーア帝国とは因縁があり、特にカナン王国の陰に潜むゾーアの魔女カルラを何かしらの仇として追っている。しかし普段は暗い過去を見せず、親友であるホームズの相談相手になったり、口喧嘩をしたり、店の主人から譲渡を持ち掛けられた武器屋を即座に売っ払おうとしたり、掴みどころのない性格をしている。 所有者が死亡してもその場で蘇生させる魔剣中の魔剣デュラハンの使い手で、シゲン本人の能力も相応に高い。ホームズ隊に最初から居るが、中盤以降は☆が付与されるので死亡するとゲームオーバーになる重要ユニットとなる。 また彼には物語上重要な役割があるので、☆が付く前に倒されても死亡せずに撤退扱いとなり中盤に復帰する。その際に本来なら終盤にならないと加入しない魔女シエラを早期加入させられるという隠し要素がある。 ウエルトの王女・サーシャ リーベリア大陸南西の島国ウエルトの王女。サリア王国付近のバルト要塞の戦乱で敗走して現在生死不明となっているウエルト王ロファールとリュナンの父グラムドは友人だったため、リュナンとは幼い頃に面識がある。パッケージ左下の青い髪の女性。 ウエルト王国内でクーデターが発生し、主犯格が差し向けた追っ手から逃れる為に、護衛役の女騎士ケイトと共に港町ソラへ逃げ込もうとしているところでリュナンと再会する。 母親であるウエルトの王妃リーザが元天馬騎士であり、サーシャもその素質を受け継いでいる。力とHPがやや伸びづらいが周囲の味方に支援効果を与えるカリスマスキルを持ち、更にウエルト関係者のユニットほぼ全員に大きな支援効果を与えることができるため、彼女を上手く運用すると戦闘を楽に進めることができる。というか 対戦モードを前提としたプレイの場合、彼女の育成はほぼ必須。 クラスチェンジを2回行う事が出来る唯一のユニットでもある。 シナリオ1のみ彼女に☆が付いているので、倒されるとゲームオーバーになってしまう。 特徴 基本システムはオーソドックスなターン制SRPG 反撃・追撃・特攻といった戦闘システムや、ペガサスに乗った飛行兵など『ファイアーエムブレム』シリーズとの共通点はかなり多く、FEシリーズを経験済ならまったく違和感なくプレイすることができる。 2人の主人公を交互に操作するシステム ゲームが始まると、まず帝国に祖国を追われたラゼリア公国の公子・リュナンを主人公とした物語が展開される。しかしある程度進行すると、リュナンの親友であるグラナダ海賊の頭領・ホームズももう一人の主人公として操作できるようになる。リュナン編は過去のFEシリーズと同じく、順番にマップを攻略していく一本道の構成。闘技場を除き自由に経験値稼ぎは出来ず、アイテム購入のタイミングも限られている。ストーリー的にも敵の正規軍と戦うため、敵は強く難しいマップが多め。一方でホームズ編は大陸中を自由に移動して冒険することができる。メインのストーリー以外にも「遭遇戦」としてザコ敵と何度も戦うことができるため、経験値・アイテム・軍資金などを好きなだけ稼ぐことも可能。敵はゾンビやゴーレムなどのモンスターが多く、いわゆる『外伝』風のパートになっている。 リュナン軍とホームズ軍のメンバーは、物語の節目で数回行える「部隊編成」によって自由に振り分けることができる。一部の主要キャラは部隊が固定だが、それ以外のほとんどのキャラは自由に編成が可能。そのため、レベルが低いユニットはホームズ隊の遭遇戦で鍛え上げ、育ったらリュナン軍に送って戦力として活躍してもらう……と言った戦略が可能。逆に難易度を上げたいのであれば遭遇戦の経験値稼ぎ無しでもクリアできるバランスなので、様々なプレイスタイルが可能になっている。 クリアデータで対戦が可能。 エンディング時点でのデータで対戦することができる。GBA版FEの通信闘技場とは異なり、本編と同様のマップ制での対戦であり、本編で使用されたマップやこのモード専用のマップを使用することができる。それ以外に5対5の勝ち抜き制のマップも用意されている。そのままだとバランスに非常に難があるものの、細かいルール設定が可能で出撃可能なユニットを制限したり強すぎるアイテムを使用禁止にすることができる。 またクリアデータから作成するパーティに操作中のBGMをゲーム内で使用されたBGM+没曲から自由に選択できるという機能もあり、実質サウンドテストも兼ねている。 評価点 主人公の一人であるホームズの人気が高い。 リュナンは『FE』ではオーソドックスな剣歩兵型主人公だが、ホームズは主人公なのに間接攻撃専用の弓しか使えない(*2)という画期的なユニットだったりする。成長率は中の上といったところだが、初期パラメータがかなり高く、「弓使いは俺一人で十分だ」と劇中でのたまうのも納得できる優秀なユニットでもある。 ホームズは自分勝手にふるまって口も悪いようでいて、実は仲間思いで、戦いを好まない親友の負担を減らすために力を尽くしているという、いわゆる「ツンデレ」と呼べる性格。もう一人の主人公であるリュナンから全面的に頼られているなど、プレイヤーからも、作品内のキャラクターからも、評価、人気の高い人物である。 武器が豊富にあり、個性的なものが多い。 命中率、及び武器の重さに劣る斧であっても、守備力を増強する斧等の興味深い性能を持つ武器がある。弓は特にバリエーションが多く、射程が通常よりも伸びた武器(*3)や命中率が高いがその分重量のあるボウガン系武器、遠距離用の投射機もある。 雑魚モンスターを召喚できる杖や、ステータスを一時アップする杖、複数のマスにいる敵を同時に攻撃できる魔法もある。更に使用者は一人しかいないうえ性能の低い物が多いが、専用魔法やレアな魔法の代用として使える暗黒魔法も目を引く。 しかし、武器の数こそ豊富だが武器種間のバランスに関しては今一つと言ったところ。(後述) なお、ファイアーエムブレムシリーズをはじめ、多くのSRPGに取り入れられている3すくみ(*4)は存在しない。 40マップにも及ぶボリュームと、多彩な内容のステージ。 軍が3つに分けられた状態からの進攻、強力な竜が暴れる中の防衛戦、船の上での戦い、レアアイテムを持ちながら逃亡する敵将の追撃、中立区での小競り合い、大半の地形が沼、といったようにステージ内容はとてもバラエティ豊か。 60人以上の多彩な味方キャラ スキルシステムを採用しており、キャラの運用方法に個性がある。スキルはアイテムや施設の利用以外にレベルアップでも増えるので、弱いと思っていたキャラが便利なスキルを覚えてエースになる、なんてこともおり、下級職か上級職かで、特定レベルで覚えるスキルが二者択一というキャラも。 能力的に恵まれていなくともシナリオやイベント面で恵まれているキャラも多く、膨大なキャラがいる割には完全に空気と呼べるキャラは少ない。リュナンとホームズ、どちらの軍勢に加えるかで発生するイベントが変わるキャラもいて、両編の一軍の編成を変えて何度も周回プレイをしたり、ホームズ編でお気に入りのキャラをとことんまで強化するなど、やり込むプレイヤーは少なくない。 更に、持っているだけで成長率が上がるアイテムが存在するし、ドーピングアイテムもフリーマップをあさっていると多数入手できるため、普通は育てても弱いキャラでもプレイヤーの努力次第で強くできるのでキャラ強化は難しくない。 全体的にHP以外の成長率は控えめ(*5)だが、これはMHPとLUK以外の上限の低さ(*6)に合わせていると思われる。 味方キャラクターに関してはグラフィックのカラーパレットが独自に設定されている。キャラの個性を演出するとともに、マップでもちゃんと色違いのため、間違えて同クラスの別ユニットを選択するというようなSRPGでよくある凡ミスは起こり辛くなっている。そのため、味方ユニットと敵ユニットはキャラクターの向きで区別している。 ただし、鮮やかな明るい色の服を着ている顔グラフィックなのにユニットとしてのグラフィックは暗い色の服を着ているなど、色が一致していない味方ユニットも少しだけ居る。 これだけのユニットが仲間になるので、エンディング分岐も多彩かつ複雑怪奇。特定のユニットが不在だったりイベントの回収の有無で展開が全く異なるユニットが多く、未見のエンディングパターンを探していく楽しみがある。 ちなみに仲間にできるユニット(*7)を全て仲間にした上で戦死者が居なければ、エンディングに追加される特殊なシーンもある。 クラスの数も充実しており、上級職スタートのユニットにも救済要素がある。 例えば、騎士系クラスの下級職こそ「ルークナイト」固定だが、ルークナイトからCCできるユニット毎に個別でCC先クラスが設定されており、軽装のため上限値の低い代わりに下馬しても移動力以外のステータスが落ちない「コマンドナイト」、スタンダードな性能の「パラディン」、パラディンの耐久性を上げたうえで突撃も使える特攻兵「ブラックナイト」、最強クラスのステータス(*8)と強力な兵種スキルを兼ね備えた「ゴールドナイト」と、様々な種類の上級騎士が存在する(*9)。 ユニットのレベル上限は上級、下級職両方とも最大40まで。より詳しく言うと、下級職はレベル20でいったん成長がストップするが、CCすることでレベル上限が現在のレベルから+20される(*10)。上級職で加入するユニットはデフォルトでレベル30まで育成できるが、「スーパープルフ」というレベル上限を10上げるアイテムを使うことでレベル40まで成長できる。 初期職が下級職であるか、上級職であるかでレベル格差がほぼ存在しないのが強みだと言える。なお、リュナンとホームズのみ下級職時代からレベル上限が30になっており、 主人公ユニットがゲーム終盤に差し掛かる頃合いでのイベントでの強制クラスチェンジを迎える前にレベル上限に到達してしまい、使うのが惜しくなるということはまず無い。 セーブ関連の問題を除きさえすれば、操作性はなかなか快適。 セレクトボタンを押せば、各ボタンの機能が確認できる。 ソフトリセットは当然完備されているが、タイトル画面に戻るだけではなく、戦闘開始時点に戻ることも可能。いちいちセーブファイルを選ぶ手間が無くやり直せるのは嬉しい(*11)。 敵味方の移動・攻撃範囲表示設定を変更することが可能。 SRPG初心者は敵の攻撃範囲を出してプレイしたり、このゲームの熟練者なら味方の攻撃範囲はおろか、敵の移動範囲を出さずに経験と知識を踏まえてプレイすると言ったように、ちょっとした難易度調整が可能。ユニットステータス画面もまた充実しており、武器性能はもちろん、移動コストまで細かく確認できるので、移動範囲を非表示にしていてもここで推測できなくも無い。かといって人間の推測は完璧ではないので攻撃範囲を見誤ることもあり、これがまた緊張感を生む。 レベルアップヒストリー機能により、ユニットの成長を振り返ることができる。ユニットの強さや成長率の高さ(もしくは低さ)を実感できるとともに、初期値さえ分かればドーピング回数を逆算するということもできる。 マップ上にマーカーを最大4つまで置くことが可能。敵の攻撃範囲を可視化したり、再移動後の停止場所の目印にしたりすることができるので利便性は非常に高い。 群像劇的な展開が光るシナリオ。 軍を率いる公子リュナンと海賊兼冒険者のホームズ、二人の主人公を交互に行動させることで、世界の変化を複数の視点から楽しむことができる。また、たとえ引き離されたり死んでしまったとしても絆は永遠に消えない、という友情の大切さや、戦争に絶対的な正義は存在しないという不文律を軸にして展開されるシナリオは現在まで高い評価を得ている。 前述の通りサブキャラクターにもイベントが多く、世界観の奥深さを演出している。 BGM 勇壮だがどこか哀愁漂う旋律が決戦を彩る「ラゼリアの騎士」や英雄的なオープニングテーマ「ユトナの戦士」などが名曲としてあげられる。 エンディングテーマ「Never Ending Dream」は、CDメディアであることを生かし、生音源(*12)である。非常に長時間のプレイが要求されるこのゲームを締めくくるにふさわしい、しっとりしたバラードで、どういうわけか英語曲。ゲーム中にも、後半の非常に重要なシーンでアレンジ版が流れる。後に発売されたサウンドトラックでは日本語バージョンも収録された。 キャラの育成がしやすい。 本作では、ホームズ隊で立ち寄れる地域にフリーマップが存在しており、育成がしやすくなっている。シナリオ中に3回、リュナン軍とホームズ隊でキャラの入れ替えができるため、ホームズ隊で強化した仲間をリュナン軍に預けて活躍させる、といったことも可能。 どれほどレベル差があろうとも、敵を倒すと必ず経験値を20手に入れる事が出来るので、5体倒せば必ずレベルアップできる。グレイスマミーなど、弱いのに経験値を必ず80くれるボーナス的な敵キャラもいる。 賛否両論点 主人公の一人であるリュナンのとっつきにくさ リュナンは見た目は普通だが喋りや性格がかなり堅く、軍師であるオイゲン(*13)にきつく当たることも多く、雰囲気からやや冷たい印象を受ける事もある。もう一人の主人公ホームズが明るく面倒見の良い性格で好かれやすい為、ホームズと比べてリュナンに好感を持ちにくいといった意見も見受けられる。 レベル差を差し引いても、パラメータの初期値がホームズよりかなり低く、成長率もやや低め。さらに、ホームズがクラスチェンジで新しい武器を使えるようになるのに対し、リュナンにはそれがないなど、ユニットとしての性能もやや物足りないものとなっている。 親友でほぼ唯一気を許せる相手とも言えるホームズともゲームの性質上ほとんど別行動で、それが一層リュナンを頑なに見せている部分がある。事実ゲーム中で何度かホームズと再会する際は年相応の少年らしさが見られる。 まだ年若い少年としてそのジレンマに思い悩む描写や、ヒロインであるシスターエンテとのすれ違いラブロマンスなど、ストーリーの盛り上がりに一役買っている部分もある。そのため、これまでの加賀昭三氏が手がけたゲームの正義感溢れる“王道”的な主人公とは一線を画する魅力ある主人公として、リュナンを評価しているプレイヤーも少なくない。(*14) 熟練度システム 味方のユニットが敵を撃破するか杖を使用した時、「使用した武器種」「戦っているマップの種類(*15)」「敵の兵種」の数値が加算され、それぞれ10溜まるごとに該当する条件下において命中率と回避率が1%上がる(*16)。例えば、剣を使って敵を10体倒すと剣を使った攻撃の命中率が1%増え、剣を装備している間回避率が1%増えるという具合。通常の範疇ではほとんど気にする必要が無いシステムではあるが、杖を使うキャラに250回杖を振らせて杖の熟練度を最大まで上げると回避盾として機能するようになるなど意識して上げると有利になるようになっている。 しかし対戦モードを前提としたデータを作成するとなると状況が一変し、「 各熟練度が最大値に達していないユニットは対戦モードでは単なるカモ 」と化す。条件が揃えば命中率と回避率が50〜75%も増えるというのはゲームバランスの面では極めて重いシステムであり、「このユニットはこの種類のマップで戦えない この種類の敵が出てくるマップで戦えないので他のユニットに比べて評価がワンランク落ちる」などキャラ格差を加速させた。熟練度システムそのものが無いかあっても補正が少なければもう少しマシな状況になったと思われる。 もちろん対戦モードだけの話なので本編中では前述の通りの便利なシステム程度の影響に留まっている。また、そこまで限界育成した強すぎるユニットはゲーム上の対戦ルール設定で縛ることは一応可能。 武器の撃破数と呪い 同じ武器で敵を倒し続けると51体倒した時点で1体につき必殺率が1%ずつ上がっていく(上限+50%)。必殺率が上がった武器はアイテム情報でも「Crt+◯%」と小さく表示される。このゲームは特殊な武器以外の耐久力を修復することができるリペアハンマーというアイテムが市販されており、それを利用して武器を鍛えることができる。2回攻撃可能なマスター系の武器や後述のルナの剣は特殊な武器には該当しないので鍛え上げると一騎当千の武器にすることができる。 ……のだが、100体撃破した時点でその武器が呪われることがある(*17)。呪われた武器は運が低いユニットが使うと自分にダメージが入ることがあるという危険な代物と化してしまう。呪いを解く方法もあるにはあるのだがノーヒントでまず気付かない。そもそもこのシステム自体説明書でもゲーム中の情報でも説明が無いために(*18)、武器をリペアハンマーで直しながら使っていて気付いたら呪われていたということや、最初に100体撃破した武器が呪われた為に呪われたかどうか判断できずそのままセーブしてしまったということが十分起こりうる。 更に 鍛えた武器を闘技場に持ち込むと高確率で門前払いされる(*19)。 闘技場で鍛えた武器を使うには適度に能力が低いユニットに持たせる必要がある。 一部の変化後の通名が微妙だったり、変化してもおかしくないのに変化しないユニットが居る。 どう感じるかは個人差があると思われるが、「シュラムの死神」→「黒の傭兵」でクラスチェンジ前の通名の方が評判が良いヴェガや全味方ユニット中唯一クラスチェンジしてもどんなイベントが発生しても通名が「炎の魔道士」から変化しないリシュエルは残念がられる声も多い。 初期から居る騎兵コンビであるアーキスとクライスは特定のスキルを習得した後の通り名の表示形式が他のユニットと異なっていて浮いてしまっており、それぞれ 『烈風の』・『疾風の』 と(*20)、妙に半端で間の抜けた響きとなっており笑いを誘うこととなった。 サーシャに仕える女性騎士ケイトは下記のイベントを進めると途中から通り名が「ウエルトの騎士」から「なげきの騎士」になってしまい、以降変化しない。全味方ユニット中一人だけネガティブな通り名になっているためどうにも浮いてしまう。イベントが発生しない条件を満たせば回避可能だが、イベントが発生する条件を満たすのがあまりに容易で無意識のうちに達成してしまうものであるため、事前知識が無いと回避はほぼ不可能。 登場人物の血縁等の人間関係が異様に複雑 一度プレイしただけで理解するのは困難。完全に把握しているプレイヤーはごく僅かだろう。知らないとストーリー自体を理解しかねる、ということはない。養子関係や義兄弟関係のキャラがかなり多く、あるキャラの実父が別のキャラの養父になっているのは序の口で、各地に実子が居るとんでもないキャラも存在しており血縁図を書くと確実にぐちゃぐちゃになる。 特に血が繋がっていない兄妹、姉弟という関係のキャラが味方ユニットに3組も居る。しかもその内の1組は恋愛的なペアエンドあり。 マップ攻略中のセーブ回数が有限。 このゲームでは、全体マップで何度もセーブできる他、攻略中は「きおくの杖」というアイテムを使用することでセーブすることができる。きおくの杖は序盤に仲間になるエンテが持っている他、中盤にホームズ隊側で1本、終盤にリュナン軍側でもう1本(*21)手に入る。複数入手可能な時点で察せられるが、 きおくの杖には18回という耐久力が設定されている。 セーブ画面を開いてセーブを実行すると、杖を持っているユニットが杖を掲げて使用する演出が入る。きおくの杖でセーブした攻略途中のデータは何度でもロード可能。 このきおくの杖を「ユニットの成長吟味に使用するか」、「額面通りにゲームの中断に使うか」で事情が変わってくる。前者の場合はユニットを丁寧に育成できる便利アイテムになるが、後者の場合はわずか18回しか攻略の中断ができないセーブ制限と化してしまう。特にリュナン軍は序盤から長丁場になるマップが多いため、慣れていないプレイヤーではノーセーブでマップクリアまで一気に攻略するのが難しい。そもそも中盤のホームズ側できおくの杖が手に入ることを知らずに序盤のホームズ隊の誰かにきおくの杖を渡してしまうと、リュナン軍では途中セーブできなくなってしまうことになる。 自由にセーブできては成長吟味し放題だったり当たらない攻撃を当たるまでリロードし続けるという行為も容易に可能でゲームバランスも崩れるだろうが、セーブそのものに回数制限があってはプレイスタイルによっては問題点になりうると言える。この点は次回作では攻略中は5の倍数のターンのみセーブ可能とすることである程度解決している。 問題点 武器種間のバランスが歪。 前提として、前述したとおり「3すくみ」が存在しないため、本作では武器の性能のみで勝負することになる。 全体的に性能が良い剣、全体的にやや重いがまだ使いやすく、安価かつ屈指の性能の投げ槍である「ピラム」がある槍は「戦える武器種」となる。 一方で、斧は全体的に重さも命中率も劣悪で、味方で斧をまともに扱えるユニットが「最初から居るお助け枠の海賊」「中盤で仲間になる斧戦士」「クラスチェンジで斧も使えるようになる後述の選択制の槍歩兵」「全ての物理武器が扱える(つまり槍も使える)万能な騎士」とわずかしか居ない上に、他の武器も使えるユニットが半数を占めるため半ば地雷のような武器となっている。これ以外の斧を扱う味方ユニットは終盤まで戦い抜けるかどうか怪しい性能か、途中で永久離脱するユニットとなっている。 弓も異様に重いものが多く、反撃を受けると追撃を受けやすいため「反撃を食らっても問題ないほどステータスが高い(ホームズなど)」か、「攻撃後の再移動により一撃離脱ができる弓騎兵」でないと運用が難しい場面が多い。 魔法は炎が一番重く、風が最も軽く、雷が中間の重さとなっている。炎魔法のみ敵単体に2-5マスの射程の遠距離攻撃を仕掛けることができる「メティオール」があったり、射程1-3マスかつ命中率が100と破格の高さである味方の魔道士のリシュエル専用の炎魔法「サンフレイム」があったりするが、それ以外の炎魔法の性能が劣悪で魔法版の斧とも言える有様になっている。 更にリシュエルの加入が魔道士では最も遅い中盤な上に上記のオーラレインの入手イベントに絡むユニットなので育成が難しく、メティオールも肝心の性能があまり良くないので支援と熟練度で余程補わないとしょっちゅう外し、範囲攻撃炎魔法「イフリード(*22)」よりも範囲攻撃雷魔法「イビルサンダ(*23)」の方が性能が良く入手機会も多いのが炎魔法の不遇に拍車をかけている。 雷がもっとも平均的な性能を持つと言え、風では火力が物足りない場面ではもっぱら雷魔法を使うことになる。風、聖、暗はユニークな性能を持つ魔法が多く、その全てに敵の反撃を受けない効果のものがあるので使い出がある。なお聖魔法と暗魔法は炎魔法並みに重いが、聖魔法が使えるのはステータスの高い賢者であり、暗魔法も味方で扱えるユニットは戦場を自由にワープ可能で敵の反撃を受けないように運用するのが楽な特殊な性能だったりするので、炎魔法ほど問題にはなりにくい。 一部のアイテム入手の機会に難があったり、運が絡む。 特定のクラスの敵を倒すと低確率でアイテムを落とすことがあり、そこでしか入手機会が無いアイテムがいくつか存在する。いずれも強力ではあるが無くてもクリア可能。 しかしその中の一つである「ムーンライト」は唯一市販のリペアハンマーで治せる聖魔法であり、他の聖魔法は個数限定のリペアの杖でしか修復できないことから聖魔法の熟練度を稼ぐにはほぼ必須であるのだが、ムーンライトはゴーレムを撃破した際に 1/200(0.5%) の確率でしか入手できない。ゴーレム自体は特定のマップに確定で出てくるものの、数が多くないので相当運が良くないとお目にかかることすら叶わないレベルの入手難度となっており、アイテムコレクターや育成マニア泣かせの武器である。 後述の「ルナの剣」というバランス崩壊級の代物も敵が落とすことがある。一本はイベントで確実に入手できるが、更に敵からもう1本以上入手するとあまりの強さに戦略も何も無くなってしまう。 何度も入れるマップの中には中身がランダムで変わる宝箱が存在する。そのマップを10回クリアすると以降は空箱のみとなるため、中に入っているアイテムの入手機会は限られる。 ……のだが、よりによってその中に全ゲーム中通しても個数限定入手のクラスチェンジ用のアイテムが含まれている。つまりここで粘らなければクラスチェンジすることができないユニットが出てくる(*24)。更にパラメータUP用のアイテムまで出てくるので中身を把握しているかどうかとその中身が出てくるまで粘れるかどうかで物資の質に差が出てくる。さらに現在ではアイテム吟味の方法も確立されているので、これを知っているか知らないかでも差ができてしまう。 ホームズ隊のイベントで「中身が伏せられた宝箱28個(中身は固定)の内5個だけ開けることができる」というものがある。大半がお金が入った袋なのだが、当たりの宝箱にはクラスチェンジアイテム(*25)やパラメータUPアイテムが入っておりやはり前情報があるかどうかで有利不利が決まる要素になっている。 一部の武器(主に特定のキャラクターが持つ専用武器)が全体的に凶悪な性能。 所有者である剣士ヴェガが最序盤で加入する上、装備中は被ダメージを全て2分の1にする「シュラム」、武器としては弱いが所有者のシゲンが死んでも武器耐久1消費で蘇生する「デュラハン」(*26)、射程が1~3と長い上に装備中に防御力を+10する「サンフレイム」、基本性能が極めて高いのに2回攻撃まで出来る「ブレンサンダ」(*27)、5の倍数ターンにしか使えないがマップ上の全ての敵を一度に攻撃できる「オーラレイン」(*28)等。特にオーラレインは再行動させれば制限を掻い潜って連発もでき、その気になれば容易に殆どの敵を一掃できる。 しかしこれらの武器は「神聖武器(*29)」という、市販のリペアハンマーでは修理できない武器として扱われており、唯一の修理手段であるリペアの杖が有限であるため、対戦モードの存在もあるので「勿体無いので使わない」というプレイヤーも多いと思われる。実際にはラスボスの撃破に必要な武器以外は、これらの☆装備に頼らなくても充分にクリア可能。 専用武器ではないものも一部非常に強力。汎用武器ながらかなりの威力を持つうえ、相手の防御力を無視してダメージを与えることができる「ルナの剣」、入手は最終盤で、直後にマップが屋内に移るため使い手が激減するが、2回攻撃が出来て耐久や攻撃力も高い投げ槍「サリアの槍」、非常に重たいが怒涛の4連射を誇る(*30)「ガトリングボウ」、攻撃さえ当たれば反撃されない魔法の「シルフィード」「プレリュード」「トゥマハーン」などが代表的。 ☆武器も基本的にプレイヤー側のユニット専用ながら全てが強力という訳では無く、市販品に毛が生えたような性能の風魔法「ヴンダーガスト」、回避率アップ効果が付いているが重すぎて回避率が額面より上がらず追撃も難しいという本末転倒な聖魔法「スターライト」、受けるダメージを半減させるが重すぎて追撃を食らいやすくなる斧「ドルハーケン」と、弱過ぎて使い物にならないような代物も存在しており、一部はユニット格差にも繋がっている。 守備力が上がるが重すぎて追撃を受けやすい「シールドアクス(*31)」、ただでさえ重い弓系武器の中で殊更重くて運用が難しいボウガン系の武器など、一応プレイヤーも入手できるが敵ユニットに持たせてバランスを取るのが目的ではないかと思われる武器の存在も。(*32) スキルの強弱が激しい。 まず前提としてほとんどのランダム発動スキルの発動率が「((自分の技-敵の技)+3)%」になっており、技が上がりにくいユニットでの発動率は著しく下がってしまう。例外として発動すると2回連続攻撃を仕掛ける「連続の技」は自分の攻撃速度にのみ依存、発動すると防御力が著しく上がる「大盾の技」は自分のLVにのみ依存しており敵のステータスの影響を受けないが、ゲーム中でそれを知る術は無い。 この仕様に振り回されているユニットも少なからず存在する一方で、技の成長率は低いがスキルは連続の技や突撃など技に依存しないものを揃えているユニットも居る。 攻撃速度が勝る相手に連続戦闘を仕掛けることが可能で反撃を受けない相手にも一方的に攻撃できる「突撃」、HP減少量に応じて必殺率が上がる「死生の技」、徒歩ユニットかつ近接武器専用と条件は厳しめだが発動すれば攻撃力3倍で敵はほぼ即死(*33)の「飛竜の技」、5回攻撃の「竜聖の技(*34)」は極めて強力。前述の敵のステータスの影響を受けない「連続の技」と「大盾の技」も発動機会が多く、特に大盾の技は最大40%の確率で発動となるので所持しているユニットは非常に硬くなる。後述しているが、とある少年騎士がクラスチェンジでこの大盾の技を覚えるので当然強いはずである。 一方で、必殺攻撃のダメージで倒せる相手にのみ発動し相手を一撃で倒す「烈風の技(*35)」、地形効果を無視して必殺攻撃を行う「地聖の技(*36)」は存在価値を疑われるほど効果が薄い。どちらも発動すると相手を轢き逃げしたり連続攻撃を繰り出すような特殊なモーションに切り替わるが、それだけである。 地聖の技は習得者が全員別に地聖の技が無くても戦えるレベルの強さなのが救いだが、烈風の技は習得者に性能がよろしくないユニットが混ざっており、それらのユニットは発動率を高めるための技のステータスがあまり上がらないため役に立たなさが非常に目立つ。しかしそれ以外の強い烈風の技習得者は別に烈風の技を発動させるまでもなく敵をズバズバ斬れるのでスキル枠の無駄遣い……という困ったスキル。 所持スキルには上限が設けられており、自力で習得するスキルに関しては制限がかからないがスキルを習得できる村や訓練場は所持スキルが6つ以上だと利用できないという制限がかかっているのでハズレスキルを先に習得してしまっているユニットはそれだけ損してしまう。後天的に烈風の技や地聖の技を覚えるユニットであればスキルを習得できる村や訓練所に行くまで育てなければ上限を回避できるが、これらのスキルを初めから所持しているユニットは……。 その他、発動すると敵の防御力を無視する「風水の技」も性能自体は悪くないが扱う武器によっては微妙なことになり(*37)、発動すると与えたダメージ分自分のHPを回復する「天聖の技」もスキル発動率の関係で敵が強くなるほど確実性に欠けていくため耐久系のスキルとしては大盾の技には使い勝手で劣る。ただしこの二つは他のスキルと同時発動するのとそれぞれ1人だけ任意に習得できる機会があるという利点があるので、連続の技を持っているユニットであれば発動機会を増やせる。 所持していると特定のマップでの命中力、回避力、移動力が上がる「草原の戦士」「海の戦士」も本編後半は辺境地帯や城砦地帯ばかりで活かす機会が無くなってしまう(*38)。 明らかに後述の裁判のゴタゴタに巻き込まれたと思われるアイテムが存在する。 聖魔法「プレリュード」がそれで、敵の攻撃を完全に封じる暗黒魔法「ザッハーク」に唯一対抗できるという触れ込みの魔法なのだが、 プレリュードを所持したユニットがザッハークを所持する敵側のガーゼル教団教皇グエンカオスと対峙する機会は存在しない。 グエンカオスはプレイヤーたちが手を下すまでもなくイベントで殺されてしまうのである。 この関係性で察せられるが ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣のスターライトとマフーの関係そのもの。 やはり設定変更の煽りを受けてプレリュードのザッハーク無効効果が腐ってしまったものだと思われる。プレリュードにはザッハーク無効効果のみだけでなく、前述の通り攻撃が命中すると敵の攻撃を封じるという効果があるので完全に腐っているわけではないのが救い。 それ以外にも「ルナの剣」「ソルの剣」「ステラの剣」も低確率で敵が落とす武器であることと名称の法則に過去に発売されたゲームに登場した武器と関連性があり中々怪しい。ルナの剣に至っては追加効果が敵の守備力無視と後のFE作品の同名の魔法と被ってしまった。(*39) 戦闘アニメの出来が今ひとつ。全体的に地味で動きがぎこちない。 まず立ち合いから始まり、それから先に攻撃する側が移動という流れでテンポが悪い。更に移動後の攻撃の一動作ごとに基本ポーズに戻る仕様(*40)がそれに拍車をかけている。特に騎馬系の戦闘アニメは極端に動きが少ない。ただし味方の男性剣士はスピーディーに抜刀と納刀を繰り返す居合スタイルだったり、一部では何とか誤魔化そうとする工夫は見受けられるため、手抜きではないようだ。 もっとも、そもそもの問題として動かし方にセンスがないという点は擁護しきれない。『紋章』と比較してみると一目瞭然。これは容量不足で起こったコマ数不足が主な原因といわれている。(*41) 戦闘アニメの悪評を広げる一因として、ボスキャラ級や寝返り要員のユニットとの戦いにおいて、戦闘アニメーションをOFFにできない点が挙げられる。つまり、1つのマップに付きほぼ必ず、1回は出来の悪いアニメを見なければならないのだ。 烈風の技・地聖の技発動時は挙動が変わるようになっている。特に、通常は烈風の技を覚えない飛行系ユニットにとある場所で烈風の技を覚えさせて騎乗時に発動させると敵を轢き逃げして撃破する。また必殺時はほぼ全てのクラスがかなり大振りな動きをするし、飛竜の技発動時にモーションが変わるクラス(剣士とソードマスター)や反撃時に必殺攻撃が出るとモーションが変わるクラス(魔女)も存在し、意外と凝っている。のだがそもそもそこに至るまでの立ち合いから移動までの間が助長でぎこちなさを感じるのは否めない。 一方で手槍・手斧・弓・魔法での間接攻撃の出来は割と良い。手槍は槍歩兵であれば回しながら軽々と投げるし、手斧はFEのようなブーメラン方式ではなく力を込めて投げているのが伝わる。魔法のエフェクトは全体的に派手で、弓は通常の弓とボウガン系の弓で全く違うモーションになるなど細かい変化がある。ただしこれら間接攻撃の必殺時のモーションは上記の魔女以外は矢の先が光るだけだったり詠唱時のモーションが通常時と同じなどかなり地味。 ちなみに戦闘アニメーションをOFFにしている時のマップ戦闘アニメはFEの過去作のものとほぼ同等の出来の良さと言っても良い。若干テンポは悪いが、設定によってお互いの立ち絵だけが表示されてエフェクトも無く殴り合うだけという更に簡略化した表示にすることもできる。 隠しキャラクターである「レティーナ」の出現方法が複雑すぎて攻略本や攻略サイトが必須。 レティーナは盲目の神官の少女で、出撃しているだけで味方全員の回避率が上がるという特殊な能力を持つ。本人の能力も神官の中では強い方で、回復の杖を扱う際は他の神官よりも高い回復量を出しやすい。更に、「ちんもくの杖」という1ターンの間全員の魔法と杖の使用を封じる特殊な専用杖も使える。 しかし加入させるための方法が複雑極まりなく、更に仲間に加入した後もかなり前の選択肢で特定のキャラを仲間にしていないとすぐに強制離脱。さらに離脱時の選択次第ではイベントに関わっていたもう一人もレティーナと一緒に強制離脱、という初見では理不尽極まりないイベントとなる。しかもその選択肢が「特定キャラがいた場合に離脱を回避できる選択肢」なのもさらにタチが悪い。 この点に関してはレティーナを仲間にしてすぐ殺すことで離脱イベントを回避し、あとで蘇生アイテム(*42)を使い、とある砦の道具屋に派遣するという荒業がよく使われる。というのも、とある砦に派遣すると一時的な離脱状態となり、後戻りできないところまでストーリーを進めた時にホームズ隊に戻ってくる。そして 離脱イベントはその後戻りできない状況になる『前』に起こるもの ので、結果的に離脱イベントそのものを回避できるわけである。加入後にリュナン軍のほうで使えなくなってしまう期間が存在する弊害はあるが、ホームズ隊で育成は可能なので、やり込み的にはそれほど問題ない。ある程度プレイしていれば事前情報無しでも思いつく方法でもある。自力でレティーナを仲間にできれば、だが。 もっとも、レティーナを仲間にするかは完全にプレイヤーの任意である。ユニークな能力を持っているが攻略上重要というわけでなく、またレティーナを仲間にしなかった時のみ加入する「リベカ」という実質的な代替キャラクターの神官の少女もおり、専用杖は持たないものの能力値が高くカリスマも習得出来るので、十分一線を張れる性能を持っている。ルックスの良さからリベカもプレイヤー達から人気を博している。 上記以外も発生条件がノーヒントなイベントがいくつか存在する。 後述のオーラレインの入手イベントがその一つ。特定のタイミングで該当するユニット全員をリュナン軍に入れておく必要があるのだが、関わるユニットが全員育成機会に恵まれずホームズ隊に入れがちでイベントを逃しやすい。 オーラレインを入手したら入手したらで該当ユニットの育成が困難になるのも困りもの。レティーナイベントの解説で出ている通り、オーラレイン入手後にユニットをわざと死なせてホームズ側で蘇生させる荒技もあるにはあるが……。 同じタイミングで特定のユニットがリュナン軍に居るかホームズ隊に居るかで入手できるアイテムが変わる二者択一のものもあり、もう片方のイベント及びアイテムの存在に気付かない可能性がある。 イベントで「踊る」を習得できるユニットが居るが、習得するためのイベントを発生させられる部隊にそのユニットが居なければアウト。一応ヒントこそあるが、それはユニットの部隊分けが終わってから少し後のマップでのNPCの会話で分かる。 それ以外のイベントはリュナン軍の進軍ルート上に立ち寄る場所に用があるユニットはリュナン軍に、それ以外はホームズ隊に入れてそのユニットにゆかりのある場所に立ち寄るようにしておけばイベントの取り逃がしはしないようになっている。 仲間にする際に一癖二癖あるユニットが結構居る。 レティーナ以外も加入条件を逃しやすく、仲間にするのが難しいユニットが何人か居る。「敵側の騎士が城に囚われている少女を助けようとしているが、その騎士より先にプレイヤーが城を制圧してしまうと騎士が帰って仲間にならなくなる」「予告も無しにマップ攻略の中盤辺りで唐突に増援として登場し、登場時の台詞で誰が説得するのか判明する敵ユニット(*43)」など。 ホームズ編では敵に囲まれた状態でマップが始まる加入ユニットが多く、運が悪いと被弾し続けて回復が間に合わずやられてしまう。もっともこちらは全てのケースにおいて加入ユニットも敵も全員マップ開始時に配置されているので、リセットしたりホームズ側のユニットを鍛えてから挑めばいい話だが……。 味方を裏切って敵に回るキャラが存在する。 物語の中盤で、仲間の1人である暗黒の騎士・ジークが絶対に裏切り、以後、永久離脱する展開が存在する。 ジークは強力なステータス・数多くの所持スキル・圧倒的な成長率・騎馬兵故の移動力と移動コストの低さ(*44)、どれをとっても穴がない(*45)キャラなので、頼りにしていると後々になって手痛いしっぺ返しを受けることになる。 一方で、貴重なアイテムをもって逃げる敵キャラを追うMAP・森に囲まれたバルト要塞に攻め入るMAP(*46)など、ジークを使わないと攻略が難しくなるMAPも存在するのも事実。それでいて、リュナン軍は基本的に帝国軍の正規兵との戦いである為に難易度が高めのMAPが多く、事前情報のない初見プレイなどでは、どうしても多用することになってしまう。 ただし、ノーヒントという訳ではない。「リュナンがジークを疑っている描写がある(*47)」「呪われた武器(*48)であるデビルスピアをジークだけはノーリスクで使いこなす」「序盤で簡単に仲間になるキャラとしてはあまりに強すぎる」「倒されても死亡せず、敵の黒幕の1人である魔女カルラが現れ、ジークを連れて退却していく」等、疑うべき要素は多数存在する。 また、ジークを仲間にした時点で、ジークに好意を持ったケイトがジークに騙されて拉致されるという終盤のイベントで一時離脱してしまう(*49)。最終マップ手前でNPCとして登場するが、サーシャで話しかけて説得しないと味方に復帰しない。 内容に若干の差異はあるが、このイベントはリュナン編、ホームズ編のどちらでも発生する。つまり3回目の編成でサーシャとケイトを別々の部隊に配置してしまったら、離脱したケイトは二度と復帰しない(*50)。 またケイトを育てておらず初期ステータスに近い強さの場合、NPCとして登場した直後に処刑として敵に召喚されていたゾンビに囲まれそのままなぶり殺しにされる事もある。復帰前に死亡した場合はエンディング中の蘇生も不可能である。 3回目の編成でサーシャとケイトをリュナン軍に配属すると、ケイトが復帰したステージでステージのボスとして待ち構えているジークと戦わせる事ができる。 + ネタバレ この時、敵対したジークはケイトが死亡する攻撃を絶対に外し、ケイトが死なない仕様になっている。また、ケイトでジークを倒すと専用の特殊会話を聞く事が出来る。 ジークはかつてゾーア人の末裔としてリーヴェの軍隊によって魔女狩り同然に家族をほとんど皆殺しにされた。 ジークの姉は処刑寸前のところを暗黒教皇グエンカオスに救われてジークの身内では唯一生き残り、姉は自らの一生を懸けて幼少期から20数年に渡り投獄され衰弱していたジークを解放。 共に地獄のような日々を送った経験からゾーア帝国と邪神ガーゼルの再興に仇なす者達(≒リーヴェ人)への復讐を誓った。 ジークがリュナン軍に潜り込んだのもスパイ活動の為で、そこでケイトと出会い、ケイトは古傷だらけのジークを労り真剣に愛するようになった。 しかしジークはケイトを想いながらも祖国と姉を裏切ることができなかった……というのが一連の顛末。 なおホームズ隊側でのイベントではケイトが離脱してからジークが登場しないため、ケイトはジークの本心を聞くことなくあの男を許せないという感情を持ったまま終わる。 一般的に裏切りキャラというものはプレイヤーから批判を受けやすいのだが、ジークにはリュナン達を裏切らざるを得なかった生い立ちや深い事情があり、終盤におけるストーリーの盛り上げに一役かっているキャラでもある為、プレイヤーから嫌われる事はほとんどない。のだが、どちらかと言えば上記の通りジーク本人よりもジークの代替になる味方ユニットが限られており、事前知識が無いとジークが抜けた穴を埋めるのが難しいというゲーム上の事情に問題があると言える。 ちなみにケイトのエンディングシーンはジークを仲間にせずジークと面識を持たなかった時専用の展開がある。また、通り名が変わるフラグであるジークの離脱イベントが起こらないのでケイトの通り名が「なげきの騎士」にならない。ジークを仲間にしたかどうかは全員生存エンディングには関わらない上にジークの所持品は決して有用とも言えない(*51)ので、ゲームに慣れてきたら最初から敵状態のジークを切り捨ててプレイするのも一興。 序盤で加入するユニットの性能が抑えめである一方で、中盤以降加入するユニットの性能が優れている傾向がある。 同種のクラス内で比べれば一目瞭然で、前述の「シュラム」を所持しているヴェガなど明らかに強キャラとして設定されているユニットと、味方に同じ兵種が居ないユニット以外は中盤以降に加入するユニットと張り合えるポテンシャルをまず持たない。いずれも最序盤で加入する、いかにもな赤い騎士と緑の騎士のコンビであるクライスとアーキス、女性騎士のケイト、女性剣士のジュリア、魔法使いの少年のマルジュを育つだろうと思って育てると実はかなりヘタレやすく、FEシリーズへのアンチテーゼが含まれているのかと疑われるレベル。 + ユニットの詳細 クライスとアーキスはこの手のキャラクターにしては成長率が控えめで、下馬時でも槍を使える特殊な騎兵コマンドナイトにクラスチェンジできるが、最序盤で加入するコマンドナイトのラフィンがこの2人以上に優秀なのと、室内の槍使いであれば後述のライネルの方がよっぽど強いのでまず育成することはない。さらにコマンドナイトのパラメータ上限は他の職に比べると低い。しかしクライスもアーキスも中盤も終わり際のイベントに関わってくるというユニットなので、それらに備えるのであればイベントに合わせてステータスを調整する必要がある。 ケイトは剣と弓の両方を使える便利なユニットで、後述のルカを加入させなかった場合は序盤における唯一の弓使いなので活躍の機会はあるのだが、全体的に成長率が低い上に習得スキルも弱く、しかも彼女と同じレディナイトで初期能力値、成長率、スキルの全てにおいて完全上位互換であるシャロンが序盤に加入するので、それ以降はほぼ戦力外となる。しかし上述の通りジークを仲間にした場合はある程度育成しないと実質永久離脱になるため、全員生存エンディングを迎えたい場合は育成必須。また、ケイトはクラスチェンジ後のクラスがシステム的には強い弓騎兵のアローナイトではあるので、対戦モードでは途端にシャロン共々育成が必須になるという極端な立ち位置でもある。サーシャとロファールからの強力な支援を得られる事が救いではあるが。 ジュリアはイベントで強力なスキルである竜聖の技を習得出来るが、それを加味しても力とHPが伸びづらいので使いにくい。何より直後に加入する剣士ヴェガが、専用装備や成長率も相まって非常に強いので、大半のプレイヤーはそのままヴェガを育ててしまう。余談だが、ルクードという剣を手に入れるには、とある敵キャラをヴェガかジュリアで倒す必要があり、ジュリアをそこまで使わない場合はルクード入手のために竜聖の技を習得するイベントがスルーされる場合がある(*52)。 マルジュは風魔法を使う少年という見た目からして、いかにも大器晩成の魔術師だと思われがちなのだが、肝心の魔力の成長率が何と20%しかない。よりによって専用武器が上記の「ヴンダーガスト」であり、ウインドに毛が生えた程度の威力しか無く、役に立つのは序盤まで。あまりの酷さからヴンダーガスト諸共プログラマーの数値入力ミスが疑われる程。(*53)ただし中盤の風魔法シルフィード入手イベントは一見の価値あり(*54)。 とはいえこれらのユニットは長所で語られている通り、イベントが充実しており適切にイベントを発生させれば強力なアイテムを入手したり特殊なユニットを仲間にできる機会を得られるのと、成長率が上がるアイテムを入手できるのが中盤になるため、本命のユニットのレベルアップを抑える用途で使い続ける意義はある。また、この手のゲームは序盤に加入したユニットでスタメンが固定されやすく、中盤以降加入のユニットも使ってもらえるようにバランス取りをしているという解釈もできる。 選択制のユニットのメリットの差があまりに著しい。 序盤と中盤で「少年騎士ナロン」「斧歩兵エゼキエル」「弓戦士ルカ」「老司祭リー」「槍歩兵ライネル」の5人の中から2人だけ選べる(*55)イベントがあるのだが、選べるキャラクターの性能差、及び仲間にした際のメリットの差が著しい。はっきり言って 全員の性能とメリットを把握した上で比較すると勝負になっていないレベル である。 + ユニットの差の詳細 ナロン ルークナイトLV1 騎兵なので剣と槍を扱えるが初期能力値は低く成長率も高いわけではない。しかし所持スキルの「素質」により取得経験値が増えてレベルアップしやすく、更に上級職であるゴールドナイトのクラスチェンジのボーナスがずば抜けており一気に化ける。また、ゴールドナイトのステータス上限が全クラス中でも最強クラスであるため、成長を吟味することで名実共に最強の騎兵となることができる。 欠点らしい欠点はゴールドナイトの状態で下馬すると槍が使えなくなる上にステータスのマイナス補正が大きい点(*56)と、イベントにはほとんど絡まず、リュナンとしか支援効果が得られない点くらいである(*57)。とはいえ支援効果に頼らずとも充分過ぎる程の性能なので問題無いが。 エゼキエル アクスナイトLV4 馬に乗っていそうなクラス名だが歩兵であり、成長率は悲惨の一言。そもそも斧自体が扱いづらい武器で、習得スキルも微妙スキルの烈風の技と、通常攻略の範疇では役立てにくい地形スキルのみと、ライネルの完全下位互換状態である(*58)。終盤まで戦い抜けるか怪しいほど不遇。支援効果もレティーナからしか受けることができない。 上記のレティーナの実兄であり、裏技無しでレティーナの離脱を防ぐにはエゼキエルの加入が必須となる。また、その際の会話がとても熱く、一度は見てみる価値はある。…のだが、「レティーナイベントに気付かず見逃す、または達成できない状態になる」「通常プレイの範疇で思いつく、道具屋にレティーナを就職させる裏技を使う」「レティーナではなくリベカを仲間にしたい」これらのケースの場合は、この唯一のメリットすら消滅する。 しかも攻略本には「お勧めキャラ」などと誤った紹介がされているので、余計に性質が悪い。攻略本の情報を信じて1回目の編成で彼を仲間にして「騙された」と後悔した方は多いのではないだろうか。 一方、ホームズ隊で育成するための蘇生枠をレティーナ以外の他のユニットに譲りたい場合(*59)や、終盤戦は室内での戦いが多くなる事で騎馬系が不利になりやすいこと、クラスチェンジすれば様々な武器が使えるなどの利点は存在する。それでも戦闘力の面においてナロンやライネルに比べると厳しいのは現実だが。 ルカ 弓戦士LV2 1回目のタイミングで仲間にした場合、リュナン軍では貴重な弓ユニットになる。技と速さの成長率がずば抜けているが、力の成長率が低めで下振れしやすい難点がある。覚えるスキルは突撃、連続の技と基本は押さえている。エゼキエルとは違い、力の成長さえ気を付けていれば、終盤で使い物にならなくなるという事態にはならない。支援関係も姉のラケル、自国の王女であるサーシャから強めの支援を受けることができるため充実している。 ルカにはラケルという上級弓戦士であるボウマスターの姉がおり、ラケルはルカの有無に関わらず仲間にすることができるが、ラケルを仲間にする前にルカでラケルの家を訪問することで既に撃破数が付いた弓を入手できる。5人の中ではルカは最もイベントが充実しており、ルカが敵に殺されてしまい、それまで人間にトドメを刺せなかった(*60)ラケルが人間を殺せるようになるという悲劇的なイベントもある。なおイベントで死亡したルカの蘇生はダクリュオンを使えば可能で、発生条件を満たしていてもイベントを回避することはできる。 しかしルカにとってはこのゲームのバランスに多大に問題があり、弓で攻撃するより槍を使えるユニット(つまりナロンとライネル)がピラムを投げた方が良い場面がほとんどである。更に弓を扱うユニットとしては、攻撃後に再移動することで一撃離脱ができるアローナイトやマムルークといった弓騎兵の方がずっと都合が良い。トドメと言わんばかりに、弓歩兵としても中盤でルカの上位互換とも言える高成長率移動力成長有り良スキル持ちの女弓戦士レニーが仲間になってしまう。ホームズ隊で育成しようにもホームズもまた弓使いであり、攻略だけならホームズ1人でも事足りるので活躍の機会があまり得られない(*61)。また、ラケルも敵のHPを1残して味方にトドメを譲れる状態を維持した方が使い勝手が良く、ルカ死亡イベントを起こすメリットがあまりない。その他のイベントも、サーシャからルカに支援効果が発生する以外はラケルと微妙な性能のパラディンの間に支援効果が発生するだけと実利が少ない。 ルカ自身は決して弱くないのだが、ナロンとライネルが強過ぎてイベント閲覧目的以外では仲間にしづらいユニットとなってしまっている。ただしサーシャとの微笑ましいイベントは一見の価値あり。 リー 司祭LV15 リーは杖を使った回復と魔法攻撃が出来る味方で唯一のユニットだが、見た目や仲間にする際の「育たない」という警告通りまったく育たず、普通に使うと序盤しか役に立たない。 ただしリーを1回目のタイミングで仲間にした際に入手できる「まもりの杖」は受けるダメージを半減させるバフを付与することができる唯一無二のアイテム(*62)のためリーを選択する意義はある……というより 対戦モード重視のプレイだと1回目はリー固定。 また司祭というクラスのステータスの限界値そのものは悪くなく、杖を使うユニットの中で数少ない戦闘が伴う熟練度をまともに稼ぐことが可能なクラス(*63)で、そもそも魔法や杖を使えるユニットも限られるので丁寧に吟味すれば戦力になる可能性は秘めている。 ライネル スピアナイトLV5 2回目のタイミングで追加される。馬に乗ってそうなクラス名だがやはり歩兵で、エゼキエルとは違い成長率がなかなか高いうえに、相手のスキルを無効化する「見切りの技」まで習得する。さらに低確率だが移動力も上がる事がある。そもそも屋内で槍を使用できる味方ユニットが極めて限定される(*64)関係で、最強クラスのユニットになる可能性がある。クラスが歩兵固定であるという点が災いして再移動ができず、最終的には屋外であれば一撃離脱ができるナロンに差を付けられることになるが、ナロンと違い屋内でも能力減退の影響を受けないという強みがあるので、どちらも一長一短。 同僚であるケイトなどの最終的に騎兵になる味方ユニットとしか支援効果が発生しないため、歩調が合わない歩兵のライネルでは支援効果の恩恵を受けにくいが、ライネル自身の移動力を成長吟味で頑張って上げれば味方に追いつくようにすることはできる。また、本編中だけであればライネルは支援効果を意識するまでもなく強いので支援を意識しなくても特に問題は無い。 総合すると、戦闘力が強いキャラ(ナロン・ライネル)はイベントに乏しく、イベントに恵まれたキャラ(リー・エゼキエル・ルカ)は戦闘力が微妙…となっている傾向がある。対戦をするつもりが無い効率重視のプレイなら「 1回目ナロン+2回目ライネル 」、対戦データ向けなら「 1回目リー+2回目ナロンorライネル 」以外の選択肢は無い。特に、レティーナイベントにまず気付かないであろう初回プレイの1回目のタイミングでエゼキエルを選んでしまうと軍全体の戦力にとんでもない悪影響を及ぼすことになる。 また、リュナン軍の中盤には「 マップ下部の砂漠の中から伸びている異常に長い道からマップ上部の主戦場である開けた平原に敵の増援が殺到しようとしているので、味方ユニットを急いで送って道を封鎖する 」という育っている騎兵が複数居ないと厳しいというマップがある。このマップは1回目のタイミングでナロン以外を選んだ場合は、他の騎兵をある程度育てていないと確実に苦戦を強いられる嫌らしい構成になっている。1回目にルカやリーを選ぶにしても、このマップの存在と対策を知っていないと自軍から犠牲者を出しかねない。 もっとも、戦闘力を重視するか、対戦モードを重視するか、はたまたイベントを重視するかはプレイヤー次第であり、誰を選ぶかについての明確な意味での正解は存在しないといっていいだろう。 ラスボスは特定の手順を踏んで倒さなければ何度でも復活してしまうのだが、その攻略法が ノーヒント 。 状況から想像できる範疇の条件ではあるのだが、なにせ間違ってもヒントが出ないので気付けないとどうにもならない。しかも最終面には20ターンという時間制限まで設けられているので、余計性質が悪い。 ラスボスが復活するのを利用して最後の最後にしか使えないユニットをある程度育成することはできる。ただし熟練度稼ぎができないので極まったユニット同士の対戦モードでの使用には向かない。 カナン王国、レダ王国側のキャラクターの描写が薄い。 敵キャラも魅力的な人物が多い今作だが、取説に名前を残すゲーム開始時の敵のボス「カナン王バハヌーク」とその息子「カナン第2皇子バルカ」の出番があまりない。どちらも劇中で目立った活躍は無く、直接対決や和解も無いまま終盤で死亡してしまう。特にバハヌークが登場するのは一度きりしかなく、 実物がゲーム画面に登場した瞬間に身内に斬られて死亡する。 バハヌークは後述の公式ガイドブックの人物事典にも「愚帝」と書かれる始末。 一方バルカは会話シーンにそれなりに登場し、異国の地をほぼ問題無く(*65)治めるなど、事務方面に長けているらしいことが窺えるものの、こちらもバハヌークが死亡した直後に絶命してリュナン軍と関わることも無いまま退場していくため、消化不良感が強い。この直後にリュナンと後述のセネトの和解イベントに続いていくため、邪魔になったキャラクターをまとめて始末したように見えてしまう(*66)。 また、上記の二人に比べてシナリオでの存在感は強いが、セネトやティーエといった重要キャラの出番が少ない。 セネトはリュナンの父グラムドの親友であるアーレス(*67)の息子であり、カナン王国の継承権第1位の王子。主人公に匹敵する重要人物。共に戦っている仲間達も伝説の傭兵剣士とその娘の剣士、亡国の竜騎士王女とリュナン軍やホームズ隊に負けず劣らずヒロイックかつ個性的で、セネト自身も第三の主人公になり得たかもしれない風格を持つ。 ティーエはレダ王家の末裔であり、剣と魔法の両方を使いこなす作中唯一の魔法戦士で、ラスボスに強く関わる設定持ち。ティーエは友人のセネトと共闘することもあるがセネトとはまた違う変わった背景を持ち、そんな彼女を表立って支え獅子王子と呼ばれるリチャードという男(*68)との微妙な関係を垣間見ることができる。 といった主役級の扱いであるにも拘らずゲーム的には出番が少なく、二人ともプレイヤーが操作できるのは最終マップのわずかな間のみ。どうもセネト・ティーエ編が存在していたところを削られた結果、カナン王国陣営とレダ王国陣営のキャラクターの描写がこうなった模様。この辺りは当時の体験版の対戦モードにおいてセネト、ティーエ陣営の軍団が別個に用意されていたことや、ディレクターが後に当時の個人サイトで語っていた内容からその片鱗がうかがえる。 対戦モードのバランスが大味かつ歪。 元々が大味だった本編のルールで対戦することになるため、追加ルールを何も決めずに行うのであれば先に攻撃した側が敵を一撃で撃破できるため、基本的に先に接敵した方が勝利するようなバランスになっている。そしてこの場合、対戦モードに向いているユニットで本編中の内に熟練度と支援効果を稼ぎ、多くの地形スキル(「〇〇の戦士」)を習得させ、武器の撃破数をMAXにした側が断然有利となる。 ただしこれらには対抗策があり、敵より攻撃速度が早ければ攻撃されても先制攻撃できる「疾風の技」を持ったユニットや前述のシュラムやデュラハンを持ったユニットを前線に出すことで敵が迂闊に攻められないようにできる。シュラムやデュラハン持ちのユニットに対しても盗むスキルやシーフソードで盗んで無力化、またはソードブレイカーという剣で破壊する(*69)という手段を講じることができる。そして盗むスキルを所持しているユニットや特殊な剣の性能が微妙であるために返り討ちに遭うリスクがあるなど、賛否両論点の通りやり込み度がそのまま反映される熟練度関係の調整がどうにかできていれば一周してバランスが取れているという見方も出来たかもしれない。 全員の魔法の使用を封じる「ちんもくの杖」の効果が先攻側に対して効果が薄い。ちんもくの杖の効果の解除タイミングが「ちんもくの杖を使用した陣営にかかわらず後攻側のターン終了時」になっているためである。後攻側がちんもくの杖を使用した場合、相手の魔法による反撃を防ぐことは出来るが次のターンでの魔法の使用を防ぐことはできない。先攻側はちんもくの杖を使用することで後攻側のオーラレインを封じることが可能なので戦略的には重要な代物なのだが……。 ちんもくの杖を追加ルールで使用不可にする、先攻と後攻を一試合ごとに交代する「リターン戦」を採用することで調整は可能。 追加ルールでユニット出撃枠に戦闘力によって実質コスト制を設ける、使用可能アイテムを制限するなどかなり細かい設定ができるが、納得のいくルールにする為には試行錯誤が必要。 文字フォントが可愛らしい上に一部潰れている文字がある。 いわゆるポップ体フォントに近い。またブラウン管のテレビだとステータス画面において「ユトナの勇者」が「コトナの男者」に見えたり、「リュナン」が「リコナン」と見えるほど一部の文字が潰れていたりする。現代の解像度が良いモニターであれば問題は無いが……。 総評 『ファイアーエムブレム』生みの親の一人である加賀昭三氏が手がけたSRPGということで、同シリーズとの共通点が多い作品。 隠し要素なども多く、やり応えのある一作として仕上がっており、特にさまざまな勢力のキャラクターの心情が掘り下げられた群像劇的なストーリーは高く評価されている。 後述するように裁判沙汰で注目されてしまったのも事実だが、一本のゲームとしてみれば良い出来であることは間違いない。 FEシリーズとの類似と、FE・TS裁判 発表当初の名称は『エムブレムサーガ(*70)』。また、事前情報はいずれもFEシリーズとの明確な繋がりを連想させるものだった(*71)。 『暗黒竜と光の剣』と『紋章の謎』に登場するチェイニーが本作にも出る、などのインタビュー。 ただし初期時点ではクォータービューを採用するなど、ゲーム性の面ではむしろFEとは相違点が多かった。詳細はWikipedia『エムブレムサーガ』を参照。 体験版時点ではリュナンの髪色が青かった(参考)。当時FEシリーズはスピンオフである一作を除いて皆主人公の髪が青く(*72)、ファンの間でもFE主人公=青髪というイメージが定着していた。 キャラクター関係では他にも、『暗黒竜』のヒロイン・シーダに似たキャラ(*73)、FEに於ける似たようなクラスのキャラと同じ名前の斧使い(*74)、ペガサス三姉妹などのFEシリーズおなじみのポジションのキャラ、竜に変身するキャラ(FEに於けるマムクート)、前述のチェイニーと同じ特技(*75)を持つキャラなどが存在する。 (特にホームズ編が)『FE外伝』とシステムが酷似している。 主に全体マップ移動、二つの軍を交互に操作する、敵にモンスターが存在するといった点がよく類似点として上げられる。 FEシリーズにあるものと名前も特徴も全く同じ武器が複数存在する。主人公のみが扱える騎兵・重騎士に特効を持つレイピア、重騎士に特効を持つアーマーキラー・ハンマー等(*76)。 一部には特徴は同じでも敢て名前を変えているものもある。キルソード→キルブレード、リブロー→とおいやしの杖等。変わったところでは「クリティカル率の高い弓」の名前で、FEでよく使われるキラーボウではなく「スピニングボウ」だが、クリティカル率は普通と変わらない弓に「ボウガン」がある(*77)。 FEと被った地名はほとんどない(*78)が、あるFEシリーズの舞台を連想させるような名前の大陸も昔話に登場する。それも、名前を出す必然性が無いような場所で。 こういった内容の作品を、当時の任天堂の主力機であったNintendo 64や、発売を目前に控えていたゲームキューブではなく、任天堂の競合ハードであり同社からシェアを奪ったプレイステーションで発売した事が任天堂の怒りを買った、とも言われている(*79)。 以上のようなFEシリーズとの類似性から、任天堂側に不正競争防止法違反と著作権侵害を訴えられ、裁判に至る。 その結果、1審では「著作権を侵害しているとまでは言えない」としてエンターブレインが全面勝訴となった(*80)が、任天堂は判決を不服として控訴。 控訴審ではFEシリーズの関連作と宣伝したことについて不正競争防止法違反を一部認められ、エンターブレインは7600万円の賠償命令を下される。 ただし任天堂が主張した著作権の侵害は一審と同じ理由で認められなかった。そのため任天堂はなおも判決を不服として上告したが上告申請は却下された。今回のケースは 無敵と知られる任天堂法務部が完全勝訴できなかった 非常に珍しいものである。 上記の裁判の影響により複雑な権利関係の問題が発生しているからなのか、望まれている声が多いものの本作のリメイクやゲームアーカイブスでの配信は絶望視されている。 しかしながら、今回の判例は、「ゼノギアス」と「ゼノサーガ」や「タクティクスオウガ」と「ファイナルファンタジータクティクス」、「悪魔城ドラキュラ」と「Bloodstained Ritual of the Night」など、スタッフが共通していれば、ある程度作風が似通っても問題ないという前例になっており、そういう意味では意義のある裁判だったと言える。 また、著作権法違反で訴えられたことから、ネット上では「パクリゲー」と揶揄する意見も見受けられた。しかし上記の通り著作権法違反の主張は退けられているため、この意見は適当ではない。 さらに、本作のもう一人の主人公であるホームズは、今までのFEにはない破天荒な面が人気を博しており、FEシリーズでものちにヘクトル、アイクといった、ホームズに似た気質の主人公が登場しているなど、ある意味では互いにいい部分を補い合っているという声もある。 余談 続編である『ティアリングサーガシリーズ ベルウィックサーガ』は差別化の結果、本作とは対照的に極めて取っつきにくく尖りに尖ったゲームとなった。 2016年に、本作のプロデューサーである加賀氏がフリーゲームとして『ヴェスタリアサーガ』を発表。ヒロインの職業など、本作を知っているとニヤリとさせられる要素があちこちにちりばめられている。 予約特典として体験版が配布された他、ゲーム雑誌にも体験版が付録として付いていた。 map3までしか遊べない仕様でほぼ製品版と同じだが、台詞や一部設定が微妙に違う。また、製品版ではクリア後にしか遊べない上記の対戦が最初から遊べる。こちらはあらかじめ決められたチームから選ぶ仕様。 この対戦で選べるチーム内のキャラには、製品版ではボツになった者がわりといる。一部はデモ画面の戦闘シーンや、顔グラフィックはモブとして製品版に流用されているが、完全ボツになった者も少なくない。 動画サイトでは、この体験版にチートを使うことで先々のMAPまでプレイできたものがあげられていた。その中には製品版とは大きく違う展開も存在する。なお一部のボツキャラは『ヴェスタリアサーガ』にて、まさかの復帰を遂げている。リリース版ではクリアデータを一つ以上用意しないと対戦モードで遊べないが、体験版だとプリセットで用意されているパーティのデータも使えた(*81)。 コイントスで金を賭けて遊べる施設があるが、デフォルトでカーソルが合っている選択肢が「表に賭ける」でも「裏に賭ける」でもなく「 うーん… 」という選択しても無意味なものになっており、地味に連射コン対策されている。 販売本数と人気の割に、本作に関連する物は小説が1作品しか出なかった。ストーリー上はメインキャラなのに影が薄い人物や、詳細が不明なキャラ(*82)等の外伝シナリオを続編や小説作品にて望む声も多く聞かれたが、裁判沙汰の影響もあり難しいと思われる。 PS全盛期ということもあって30万本以上のセールスを記録した。 発売元が同じということもあり、ファミ通からオフィシャルガイドが発売されている。 唯一の公式本と言うこともあり人物図鑑などの資料は充実しているが、肝心のゲームの攻略内容は自社ソフトであるにもかかわらず誤植や間違いだらけであり、全くアテにならない。 特に有名なものが、死生の技を発動させたメリエルでオーラレインを使うと全ての敵に必殺ダメージを与えられるというものだが、全体攻撃にスキルの効果は反映されない。 「弓の女神ブリギッド(*83)の申し子ラケル」、対戦モードのマップ名の「フォレストナイト」など、裁判では取り上げられなかった細かいところでもFEと被ったり意識していると思われる要素が多い。今となっては敢えてFEシリーズとの類似点を探してみるのも楽しみの一つになるかもしれない。 のちに、ファイアーエムブレムシリーズのスタッフである堀川将之氏が『Redemption Reapers』を手掛けている。 こちらもファイアーエムブレムシリーズとのかかわりが深い作品であるが、関連作という宣伝をしていないうえ、Nintendo Switchでも販売されているため、本作のような問題は発生していない。
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関連ページ:グイン・サーガ <グイン・サーガ11巻~15巻 戦乱篇> ※『★~』には内容の一言備忘を記載(反転文字) ◆11 草原の風雲児<画像:図> 目次プロローグ/『★「モスの大海」』 第一話 蜃気楼の恋歌/『★リンダとイシュトの恋の誓い』 第二話 別離と出発/『★王としてのレムスの振舞い/グインとイシュトの旅立ち』 第三話 闇の王子/『★アルド・ナリス、カースロンを懐柔』 第四話 風雲児スカール/『★スカール、ウィレン山脈越えを提案』 ◆12 紅の密使<画像:図> 目次第一話 ヴァーレン会議(一)/『★第一戦/カメロンの密偵活動』 第二話 ヴァーレン会議(二)/『★ダゴン・ヴォルフ帰還/出兵決議/』 第三話 紅の密使/『★イシュトが酒場で掴んだチャンス/イシュトを見かけたカメロン』 第四話 レムス初陣/『★ミリア絶命/捗捗しくない戦況/二方面からの吉報』 ◆13 クリスタルの反乱<画像:図> 目次第一話 蜂起/『★ナリスに知恵を付けられ強気のカースロン/アムブラの学生の暴動発生』 第二話 亡霊よみがえる/『★ラン(とリギア)、蜂起/樽攻撃→黒騎士の反撃『破城槌』/アルド・ナリス見参!』 第三話 カースロンの最期/『★カースロンのタイラン暗殺→不発に終わる』 第四話 ナリス入城/『★パレスへの入城/ランの熱弁/ナリスの軍略』 ◆14 復讐の女神<画像:図> 目次第一話 霹靂/『★アムネリス、ナリスの謀略を知り怒りに燃える』 第二話 幻の軍勢/『★イシュトヴァーン、「赤い盗賊」団に捕えられる→脱出、スカール軍目撃』 第三話 如何なる星の下に(一)/『★ナリスとイシュトヴァーンの出会い/リギアの懸念』 第四話 援軍到着せず/『★ナリスのつかず離れず作戦/スカール軍、アムネリス軍を急襲/タイラン暗殺さる!』 ◆15 トーラスの戦い<画像:図> 目次第一話 如何なる星の下に(二)/『★ナリスとイシュトヴァーンの語らい/イシュトヴァーン脱走』 第二話 疾風怒濤/『★ナリスとスカール合流、軍議/ボノーとガユスの占い/パロ側は夜襲想定も空振り、モンゴール軍全面撤退』 第三話 ロス港封鎖/『★裏切り3カ国の密談/カメロンのロス港調査/オルロック伯夫人エリジア登場』 第四話 モンゴール最後の日/『★大公崩御/クムの裏切り、アムネリス決死の両面作戦/ロス港無血占領/モンゴール壊滅寸前』 主要登場人物 ※カッコ内の数字は初出巻。 グイン一行(既出)グイン、リンダ、レムス、イシュトヴァーン、スニ 聖パロ王国王家・貴族・魔道師(既出)クリスタル公アルド・ナリス、女騎士リギア (既出)ルナン聖騎士侯、ダルカン聖騎士侯、ダーヴァルス聖騎士侯、リーナス伯爵、ヴァレリウス卿 (13)オヴィディウス、アウレリアス、ワリス その他(13)カラヴィアのラン:アムブラの学生の指導者的存在。 (13)ヌヌス、モーリス、ビウィス、タンゲリヌス:ランの友人達。 (13)導士オー・タン・フェイ:ラン達の師にあたる、伝統ある私塾の導士(名前のみ) モンゴール公国パロ駐留軍(既出)タイラン総長官、ネロン、白騎士隊長ブルク (既出)黒騎士隊カースロン隊長 (13)カノース、ダラス:カースロンの部下 本国(既出)ヴラド大公、公女アムネリス、侍女フロリー (既出)魔導士ガユス、ボーラン伯、ボノー、ダーク、リント (14)左府将軍フロリー クムタルー:クムの王太子。 アルゴス公国関係黒太子・ベック公連合軍(既出)ベック勇猛公、黒太子スカール (既出)ハン・イー、リー・ファ、ター・ウォン、グル・シン、カイル、テルシデス、ランズ (11)タズト:ウォレン山脈に住まう民の少年。一行の道案内役を務める。 アルゴス本国・レムス軍(既出)エマ王女、スタック王 (既出)魔道師ロルカ (11)魔導師ヤルー (11)イェン・ファン (11)ロン・イル 沿海州六カ国連合各国要人(既出)ボルゴ・ヴァレン王、アルミナ姫、トール・ダリウ提督 (12)ダゴン・ヴォルフ:アグラーヤ公国の名宰相。 (12)カルス・バール (12)アンダヌス:ライゴールの首長。 (12)ヨオ・イロナ:レンティアの女王。女傑。 (12)ロータス・トレヴァン:ヴァラキア公国王。 (12)オリー・トレヴァン:ヴァラキア公国王の弟。暗愚。 (12)カメロン:ヴァラキア海軍きっての軍人。オルニウス号船長。 (15)アリ:カメロンの部下。命を賭して情報を伝える。 (12)オルロック伯:トラキア領主。 (15)エリジア夫人:オルロック伯夫人。女傑。 (12)コルヴィヌス:イフリキア王。日和見で小心者。 その他(12)ミリア:「ウミネコ邸」の酒場女。 (12)ルグルス:要人暗殺の命を受けていたモンゴールの白騎士。 (15)ホリス:自由貿易都市ロスのギルド長。 その他(14)「赤ひげ」:「赤い盗賊」団の長。